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第7話・加速度的に落ちて行く2人
ついに一線を越えてしまいました(性描写有り)
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「……真似事をそんなに喜ぶくらいなら、本当に抱かれてよ」
風丸は私を仰向けにすると、切羽詰まった顔で私を見下ろしながら
「このままアンタを抱きたい。我慢できない」
言葉とともに私の中に指を挿し入れると
「入れたい。入れさせてよ」
行為をねだるようにジュプジュプと指を出し入れしました。愛液に混じった塗り薬が、膣内にも入り込んでいたのか、はじめて異物が侵入するのに快楽のほうが大きくてアンアンよがる私に
「マスターちゃんの中とろとろだし、指より大きいのを入れたら、絶対もっと気持ちいいよ」
風丸の言うとおり、指はいつの間にか3本に増えていましたが、中の質量が増すほど快感も大きくなったので
「欲しくない? もっと大きいの、奥まで」
太ももに押し付けられた熱くて硬いものが、すごく欲しくなりましたが
「でも風丸にねだらないって約束したのに。私のせいで風丸を穢したくないです」
頭にはゲームのノーマルエンドがよぎりました。風丸を常に従者に選びつつも、一切スキンシップをしないままゲームを終えると
『……アンタは俺がいちばんのお気に入りだったみたいなのに、少しも変なことしなかったね』
『変なことって?』
この場合は男女の交わりなど、まるで頭に無いらしいヒロインの天然返しに、風丸は「いや、なんでも」と笑って誤魔化すと
『たった1年だけど、アンタに仕えるのは楽しかったよ』
この時だけは通常会話の立ち絵であるものの、特別な笑顔を見せて「じゃあな」とお別れします。他のキャラと比べれば、やはり素っ気ないお別れですが、肉体関係のあった『裏切りの風』よりも、よほど心は近くに感じました。
他のユーザーさんは『ヒロインが無害だったから、風丸も猫かぶったままなだけ』と言っていましたが、だとしたら風丸にとって色を求められることはやはり苦痛で、異性ではなく人として接したかったのではないでしょうか?
禁欲を貫いたって風丸との距離は、それ以上縮まりません。「どうせ別れるなら、せめてエロいことしまくったほうが得」という人も多いですが、私は最後に風丸の特別な笑顔が見られる、こちらのエンディングのほうが好きでした。
だから実際の風丸とも、そういう風に過ごしたかった。風丸が嫌なことは何もしないで。ただ人として普通に接するだけで「アンタに仕えるのは楽しかった」と笑ってくれた彼を、もっとめいっぱい喜ばせて大事にしたかった。
それなのに私は風丸への欲を捨てきれず、彼の愛撫を喜んで「もっともっと」と浅ましくねだってしまう。口先だけで全然、風丸を大事にできていない。それが悔しくて泣きながら言うと
「……アンタ、そんなことを気にしていたのか」
「か、風丸?」
風丸は私の目から零れる涙を、拭うように唇を寄せると
「んっ……な、なんでキス?」
そのまま口にもキスされて目を丸くする私に
「知らねー。ただしたいからしているだけだよ。キスもこっちも」
風丸は口づけと下半身への愛撫を続けながら
「悪いけど、アンタが自分のために拒むならともかく、俺に悪いからって拒んでいるだけなら、もう聞けない」
私の中をグチャグチャにしていた指を引き抜くと
「アンタが欲しくて限界なんだよ。我慢してよ」
少し掠れた声で苦しそうに言うと、硬くそそり立ったものを入り口に押し当てて
「あっ、か、風丸っ……」
指よりずっと熱くて大きなものが、ズブズブと中を押し広げて入って来る感覚に、戸惑いの声をあげると
「痛くはないだろ?」
風丸の言うとおり、圧迫感はあっても痛みはほとんどありませんでした。コクコクと頷く私に風丸は
「ゆっくりするから。怖くないからな」
私の頭を優しく撫でながら、ゆっくり腰を動かしました。はじめては痛いと聞きます。痛くないとしても、いきなりは感じないそうですが
「ああっ、にゃか。にゅぽにゅぽ気持ちいいです」
風丸が上手いのか怪しい軟膏のせいか、初回から乱れてしまう私に
「俺も気持ちいい。ずっとアンタが欲しかったから」
風丸が何か言っていましたが、私ははじめての体験と感情の昂りにそれどころじゃなくて
「我慢できなくてゴメンなさい。気持ち良くなってゴメンなさい」
快感ではなく後悔で涙する私に、風丸は驚いたように目を見張って
「なんで泣くんだよ? ……まだ俺を汚したとか思ってんの?」
私は腕で顔を隠しながら、しゃくりあげるように泣いて
「だって風丸がこんなことをするの、能力のせいだから。拒むべきだったのにできなくて。嫌なことをさせてゴメンなさい」
風丸の言葉や行為が幸せで気持ちいいほど、とうとう自分の欲望のために、彼を穢してしまったことが罪悪感でした。
しかし風丸は、そんな私を見下ろしながら
「……別にいいじゃん。偽物でも本物でも。こんなに気持ちいいんだから」
下半身の動きを止めた代わりに
「俺、こんなに気持ち良くて幸せなの、はじめてだよ。それでいいじゃん。泣かないでよ」
風丸は私の頬を濡らす涙を指で拭いながら
「アンタが泣いていると、俺もなんか……面白くねーから。泣かないで。一緒に気持ち良くなってよ」
慰めるように唇を重ねると、再び律動をはじめました。優しくキスされながら動かれると、状況も忘れてまた頭がフワフワしてしまって
「ふっ、むっ……。風丸、好き……。キス、嬉しいです……」
再び赤裸々に感想を述べる私に、風丸はふっと顔を和ませて
「じゃー、いっぱいしてやる」
言葉どおり、顔中にキスしながら行為を続けてくれました。
風丸は私を仰向けにすると、切羽詰まった顔で私を見下ろしながら
「このままアンタを抱きたい。我慢できない」
言葉とともに私の中に指を挿し入れると
「入れたい。入れさせてよ」
行為をねだるようにジュプジュプと指を出し入れしました。愛液に混じった塗り薬が、膣内にも入り込んでいたのか、はじめて異物が侵入するのに快楽のほうが大きくてアンアンよがる私に
「マスターちゃんの中とろとろだし、指より大きいのを入れたら、絶対もっと気持ちいいよ」
風丸の言うとおり、指はいつの間にか3本に増えていましたが、中の質量が増すほど快感も大きくなったので
「欲しくない? もっと大きいの、奥まで」
太ももに押し付けられた熱くて硬いものが、すごく欲しくなりましたが
「でも風丸にねだらないって約束したのに。私のせいで風丸を穢したくないです」
頭にはゲームのノーマルエンドがよぎりました。風丸を常に従者に選びつつも、一切スキンシップをしないままゲームを終えると
『……アンタは俺がいちばんのお気に入りだったみたいなのに、少しも変なことしなかったね』
『変なことって?』
この場合は男女の交わりなど、まるで頭に無いらしいヒロインの天然返しに、風丸は「いや、なんでも」と笑って誤魔化すと
『たった1年だけど、アンタに仕えるのは楽しかったよ』
この時だけは通常会話の立ち絵であるものの、特別な笑顔を見せて「じゃあな」とお別れします。他のキャラと比べれば、やはり素っ気ないお別れですが、肉体関係のあった『裏切りの風』よりも、よほど心は近くに感じました。
他のユーザーさんは『ヒロインが無害だったから、風丸も猫かぶったままなだけ』と言っていましたが、だとしたら風丸にとって色を求められることはやはり苦痛で、異性ではなく人として接したかったのではないでしょうか?
禁欲を貫いたって風丸との距離は、それ以上縮まりません。「どうせ別れるなら、せめてエロいことしまくったほうが得」という人も多いですが、私は最後に風丸の特別な笑顔が見られる、こちらのエンディングのほうが好きでした。
だから実際の風丸とも、そういう風に過ごしたかった。風丸が嫌なことは何もしないで。ただ人として普通に接するだけで「アンタに仕えるのは楽しかった」と笑ってくれた彼を、もっとめいっぱい喜ばせて大事にしたかった。
それなのに私は風丸への欲を捨てきれず、彼の愛撫を喜んで「もっともっと」と浅ましくねだってしまう。口先だけで全然、風丸を大事にできていない。それが悔しくて泣きながら言うと
「……アンタ、そんなことを気にしていたのか」
「か、風丸?」
風丸は私の目から零れる涙を、拭うように唇を寄せると
「んっ……な、なんでキス?」
そのまま口にもキスされて目を丸くする私に
「知らねー。ただしたいからしているだけだよ。キスもこっちも」
風丸は口づけと下半身への愛撫を続けながら
「悪いけど、アンタが自分のために拒むならともかく、俺に悪いからって拒んでいるだけなら、もう聞けない」
私の中をグチャグチャにしていた指を引き抜くと
「アンタが欲しくて限界なんだよ。我慢してよ」
少し掠れた声で苦しそうに言うと、硬くそそり立ったものを入り口に押し当てて
「あっ、か、風丸っ……」
指よりずっと熱くて大きなものが、ズブズブと中を押し広げて入って来る感覚に、戸惑いの声をあげると
「痛くはないだろ?」
風丸の言うとおり、圧迫感はあっても痛みはほとんどありませんでした。コクコクと頷く私に風丸は
「ゆっくりするから。怖くないからな」
私の頭を優しく撫でながら、ゆっくり腰を動かしました。はじめては痛いと聞きます。痛くないとしても、いきなりは感じないそうですが
「ああっ、にゃか。にゅぽにゅぽ気持ちいいです」
風丸が上手いのか怪しい軟膏のせいか、初回から乱れてしまう私に
「俺も気持ちいい。ずっとアンタが欲しかったから」
風丸が何か言っていましたが、私ははじめての体験と感情の昂りにそれどころじゃなくて
「我慢できなくてゴメンなさい。気持ち良くなってゴメンなさい」
快感ではなく後悔で涙する私に、風丸は驚いたように目を見張って
「なんで泣くんだよ? ……まだ俺を汚したとか思ってんの?」
私は腕で顔を隠しながら、しゃくりあげるように泣いて
「だって風丸がこんなことをするの、能力のせいだから。拒むべきだったのにできなくて。嫌なことをさせてゴメンなさい」
風丸の言葉や行為が幸せで気持ちいいほど、とうとう自分の欲望のために、彼を穢してしまったことが罪悪感でした。
しかし風丸は、そんな私を見下ろしながら
「……別にいいじゃん。偽物でも本物でも。こんなに気持ちいいんだから」
下半身の動きを止めた代わりに
「俺、こんなに気持ち良くて幸せなの、はじめてだよ。それでいいじゃん。泣かないでよ」
風丸は私の頬を濡らす涙を指で拭いながら
「アンタが泣いていると、俺もなんか……面白くねーから。泣かないで。一緒に気持ち良くなってよ」
慰めるように唇を重ねると、再び律動をはじめました。優しくキスされながら動かれると、状況も忘れてまた頭がフワフワしてしまって
「ふっ、むっ……。風丸、好き……。キス、嬉しいです……」
再び赤裸々に感想を述べる私に、風丸はふっと顔を和ませて
「じゃー、いっぱいしてやる」
言葉どおり、顔中にキスしながら行為を続けてくれました。
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