子山羊達の偽装生活
立川一弦はある癖に悩まされていた。窃盗癖――窃盗犯である両親の元で育ち、万引きやスリを繰り返す癖が身についてしまった。
それは無意識化で行われ、自力で制御することができない。
犯罪者の子供で、自身も犯罪行為に手を染める。そんな人間は他人と関わるべきではない。
まして友達なんて、作るべきではないと思っていた。
しかし、高校に進学し、その意識は変わっていく。
他人に理解されない、されたくもない境遇を共有できる『同類』との邂逅によって。
それぞれが特殊な事情を抱えた少年たち。
彼らは学校という羊の群れの中、毛皮をかぶり、羊のふりをする。
私立高校特進科に通う少年達の闇深友情物語。
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