【完結】彼方の墓標 ~死神と呼ばれる勇者
紅の一閃。飛沫は円弧を描く。
男が剣を抜いた瞬間に、勝負は決まっていた。その勇者の命さえも刈り取って。
“勇者の一行”の残りの者達は散り散りになって逃げ去った。
なぜ、殺したのか?
「殺すなどと、安易に言うからだ」
男は呟いた。
男の経験上、この言葉を安易に吐く者は弱者の命を奪う。それは誤っている。
強い力は正義を行使する為にある。正義とは何か? この男にとっては“誤りを正すこと”だ。弱者を殺すのは、誤りだ。
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男は呟いた。
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