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189.部屋に入ってきちゃった攻撃、ローレンスさんが!?
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スノーラ達の話しはまだ、まとまってはいなかったけど、ディアブナス達との戦いが再開しました。
壁は一面壊れたけど、まだ結界は残っているから、取り敢えずまだお屋敷自体は大丈夫。ただ近くでは戦いたくないって、スノーラ達が何とか、ディアブナス達をお屋敷から遠ざけるようにしながら戦ってくれています。
それでも少しだけだけど、結界に蜘蛛の巣のヒビが入っちゃったり、そんな結界を修復しながら、スノーラ達は結界から出たり入ったりしながら、みんなで一緒に攻撃したり、交代で攻撃したり。
僕は今までに、森でスノーラが魔獣と戦ったのを見た事があったし。もちろんさっき窓からチラチラ見えていた、スノーラの戦いを見ていたけど。今のスノーラは、今までで1番強いスノーラでした。
攻撃している所が全く見えないんだ。僕達が背中に乗せて移動してる時みたいに、素早く動くから全然見えないの。攻撃した場所は分かるんだけどね。
ディアブナスやコレイションの周りにも、僕達みたいに結界が張ってあって。その結界が時々爆発したりヒビが入ったり。それがスノーラ達が攻撃してる所だって、アーティストさんが教えてくれました。
アーティストさんは、一応スノーラ達の動きが見えているみたい。時々見えない時もあるけどほとんど見えるって。
それから早く動いているのは、スノーラだけじゃありません。ドラゴンお父さんも見えない速さで動いて、ディアブナス達を攻撃。
スノーラとドラゴンお父さんの攻撃の違い。スノーラの攻撃は結界に当たると時々爆発。ヒビは必ず入ります。軽く何度も攻撃する感じだって。
ドラゴンお父さんの攻撃は、結界に当たると全部が爆発して、時々ヒビが入るんだ。1つ1つの攻撃が重いんだって。
そう教えてもらったんだけどね、僕には2人の違いがほとんど分かりませんでした。ヒビも爆発も、どっちも同じに見えるんだもん。
ユイゴさん達ハイエルフさん達は、2人は最初に位置についたまま。残りの2人とユイゴさんは、なくなっちゃった壁があった場所に立って。結界に小さい穴を開けて、そこから弓で攻撃しています。矢を放つとすぐに穴が塞がるんだよ。
そしてもちろん放った矢が、僕達が見えるわけもなく。ディアブナス達に飛んでいった矢が、結界に刺さらずヒビを入れて落ちる時に、やっと矢が見えます。
矢が落ちたり、落ちるちょっと前には、アーティストさんみたいに。ユイゴさんが魔力を使って、自分の所にすぐに矢を戻して。他の人の矢も、ユイゴさんが自分の弓を回収するときに、一緒に回収してくれてくれています。
「大事な特別な矢で、何本も用意はできません。もちろん里に戻ればもう少し用意はできますが。それに弓は簡単には壊れないので、何度でも再利用できるのですよ。そうですね、数えたことはありませんが、私は生まれて数十年。まだ1度も矢を変えていません」
え? それってどれくらい? そんなに長く使えるの? 凄いねぇ。そんなに強い矢だから、しっかりとディアブナス達の結界にヒビが入るんだね。
みんな凄い攻撃。でもなかなか、やっぱりディアブナス達の所までは攻撃が届きません。そんなスノーラ達の攻撃の間に、もちろんディアブナス達も僕達を攻撃してきて、結界の色々な所にまたヒビが。そのヒビが酷くなると結界を修復して。
『ねぇねぇ、ディアブナスを封印するのって、どうやるのかな?』
急にドラちゃんが聞いてきました。そう言えばさっきまでそのお話ししてたんだよね。戦いが再開しちゃったから、途中になっちゃってたけど。
『僕は何にも知らない。お父さんは昔、世界が大変だった時があったって言うだけで、詳しい話しは教えてくれなかったんだ』
僕達もそう。エイデンお兄ちゃんに本を読んでもらったけど、僕達に分かるように簡単にお話ししてくれて。だから詳しいお話は聞いてないの。
昔のディアブナスを知ってるのは…、やっぱり長生きのスノーラとドラゴンお父さんだよね。ユイゴさん達は分かんないけど。
「おにいちゃ、ふいん、ちってりゅ?」
「え? ああ、封印ね。僕も詳しくは知らないんだよ。本では読んだことがあるけど」
まさかのお兄ちゃんも本を読んだだけでした、それでも僕達よりはしっかり分かってるでしょう?
「お祖父様とかなら、でも…」
すぐに話しを止めたエイデンお兄ちゃん。さっき話しかけた時にも、何か考え事をしてたみたいだったけど、また何か考え事を始めて。大丈夫? 何かあるなら僕達が一緒に考えるよ?
「エイデン! ボケっとするな!」
と、ローレンスさんがお兄ちゃんに言います。うん、今考え事は危ないもんね。だから考え事が早く終わるように、僕達が一緒に考えるよ。
「おにいちゃ、かんがえりゅ? どちたにょ?」
『僕達みんなで考える!』
『みんなで考えると良いなの!!』
「え、あ…。ごめん父さん! みんなもありがとう、大丈夫だよ。今はこっちに集中しないとね」
お兄ちゃんがそう言った時でした。壁がなくなっちゃった所の結界の端っこに、ディアブナスの攻撃で穴が開いちゃっちゃんだ。そしてそこから、さっきから結界にヒビを作っている、闇魔法の黒い物の攻撃が入ってきて。それがローレンスさんに、思い切り当たりました。
「ぐあっ!!」
ローレンスさんが肩を押さえて後ろに倒れます。
「父さん!?」
「ろりぇんしゅしゃん!?」
すぐにセバスチャンさんとケビンさんが、ローレンスさんを守るように前に立って。それからユイゴさんもすぐに、壊れた所の結界を直してくれようとしたんだけど。結界を直す前にもう1回、攻撃が入ってきちゃったんだ。黒い物の攻撃が、部屋の中をぶんぶん飛び回る中、結界を直してくれてユイゴさん。
そしてみんなが、部屋の中を飛び回る黒い物の攻撃を消そうとした時、今度は反対側の結界に少し穴が開いちゃって、そこからも攻撃が入って来ちゃって。
「チッ!」
ユイゴさんの舌打ちが聞こえて、すぐにまた結界を直すユイゴさん。
「アーティスト! お前達は攻撃を止めろ! 私はもう少し結界を強くする!」
「「「はっ!!」」」
アーティストさん達ハイエルフさん達が、入って来ちゃった黒い物の攻撃、全部で5つの攻撃を止めようとします。でも…。
「父さん!!」
「あぶにゃい!!」
3つの攻撃がローレンスさんの後ろの方から、ローレンスさんを攻撃しようとして。僕は目を瞑りました。
壁は一面壊れたけど、まだ結界は残っているから、取り敢えずまだお屋敷自体は大丈夫。ただ近くでは戦いたくないって、スノーラ達が何とか、ディアブナス達をお屋敷から遠ざけるようにしながら戦ってくれています。
それでも少しだけだけど、結界に蜘蛛の巣のヒビが入っちゃったり、そんな結界を修復しながら、スノーラ達は結界から出たり入ったりしながら、みんなで一緒に攻撃したり、交代で攻撃したり。
僕は今までに、森でスノーラが魔獣と戦ったのを見た事があったし。もちろんさっき窓からチラチラ見えていた、スノーラの戦いを見ていたけど。今のスノーラは、今までで1番強いスノーラでした。
攻撃している所が全く見えないんだ。僕達が背中に乗せて移動してる時みたいに、素早く動くから全然見えないの。攻撃した場所は分かるんだけどね。
ディアブナスやコレイションの周りにも、僕達みたいに結界が張ってあって。その結界が時々爆発したりヒビが入ったり。それがスノーラ達が攻撃してる所だって、アーティストさんが教えてくれました。
アーティストさんは、一応スノーラ達の動きが見えているみたい。時々見えない時もあるけどほとんど見えるって。
それから早く動いているのは、スノーラだけじゃありません。ドラゴンお父さんも見えない速さで動いて、ディアブナス達を攻撃。
スノーラとドラゴンお父さんの攻撃の違い。スノーラの攻撃は結界に当たると時々爆発。ヒビは必ず入ります。軽く何度も攻撃する感じだって。
ドラゴンお父さんの攻撃は、結界に当たると全部が爆発して、時々ヒビが入るんだ。1つ1つの攻撃が重いんだって。
そう教えてもらったんだけどね、僕には2人の違いがほとんど分かりませんでした。ヒビも爆発も、どっちも同じに見えるんだもん。
ユイゴさん達ハイエルフさん達は、2人は最初に位置についたまま。残りの2人とユイゴさんは、なくなっちゃった壁があった場所に立って。結界に小さい穴を開けて、そこから弓で攻撃しています。矢を放つとすぐに穴が塞がるんだよ。
そしてもちろん放った矢が、僕達が見えるわけもなく。ディアブナス達に飛んでいった矢が、結界に刺さらずヒビを入れて落ちる時に、やっと矢が見えます。
矢が落ちたり、落ちるちょっと前には、アーティストさんみたいに。ユイゴさんが魔力を使って、自分の所にすぐに矢を戻して。他の人の矢も、ユイゴさんが自分の弓を回収するときに、一緒に回収してくれてくれています。
「大事な特別な矢で、何本も用意はできません。もちろん里に戻ればもう少し用意はできますが。それに弓は簡単には壊れないので、何度でも再利用できるのですよ。そうですね、数えたことはありませんが、私は生まれて数十年。まだ1度も矢を変えていません」
え? それってどれくらい? そんなに長く使えるの? 凄いねぇ。そんなに強い矢だから、しっかりとディアブナス達の結界にヒビが入るんだね。
みんな凄い攻撃。でもなかなか、やっぱりディアブナス達の所までは攻撃が届きません。そんなスノーラ達の攻撃の間に、もちろんディアブナス達も僕達を攻撃してきて、結界の色々な所にまたヒビが。そのヒビが酷くなると結界を修復して。
『ねぇねぇ、ディアブナスを封印するのって、どうやるのかな?』
急にドラちゃんが聞いてきました。そう言えばさっきまでそのお話ししてたんだよね。戦いが再開しちゃったから、途中になっちゃってたけど。
『僕は何にも知らない。お父さんは昔、世界が大変だった時があったって言うだけで、詳しい話しは教えてくれなかったんだ』
僕達もそう。エイデンお兄ちゃんに本を読んでもらったけど、僕達に分かるように簡単にお話ししてくれて。だから詳しいお話は聞いてないの。
昔のディアブナスを知ってるのは…、やっぱり長生きのスノーラとドラゴンお父さんだよね。ユイゴさん達は分かんないけど。
「おにいちゃ、ふいん、ちってりゅ?」
「え? ああ、封印ね。僕も詳しくは知らないんだよ。本では読んだことがあるけど」
まさかのお兄ちゃんも本を読んだだけでした、それでも僕達よりはしっかり分かってるでしょう?
「お祖父様とかなら、でも…」
すぐに話しを止めたエイデンお兄ちゃん。さっき話しかけた時にも、何か考え事をしてたみたいだったけど、また何か考え事を始めて。大丈夫? 何かあるなら僕達が一緒に考えるよ?
「エイデン! ボケっとするな!」
と、ローレンスさんがお兄ちゃんに言います。うん、今考え事は危ないもんね。だから考え事が早く終わるように、僕達が一緒に考えるよ。
「おにいちゃ、かんがえりゅ? どちたにょ?」
『僕達みんなで考える!』
『みんなで考えると良いなの!!』
「え、あ…。ごめん父さん! みんなもありがとう、大丈夫だよ。今はこっちに集中しないとね」
お兄ちゃんがそう言った時でした。壁がなくなっちゃった所の結界の端っこに、ディアブナスの攻撃で穴が開いちゃっちゃんだ。そしてそこから、さっきから結界にヒビを作っている、闇魔法の黒い物の攻撃が入ってきて。それがローレンスさんに、思い切り当たりました。
「ぐあっ!!」
ローレンスさんが肩を押さえて後ろに倒れます。
「父さん!?」
「ろりぇんしゅしゃん!?」
すぐにセバスチャンさんとケビンさんが、ローレンスさんを守るように前に立って。それからユイゴさんもすぐに、壊れた所の結界を直してくれようとしたんだけど。結界を直す前にもう1回、攻撃が入ってきちゃったんだ。黒い物の攻撃が、部屋の中をぶんぶん飛び回る中、結界を直してくれてユイゴさん。
そしてみんなが、部屋の中を飛び回る黒い物の攻撃を消そうとした時、今度は反対側の結界に少し穴が開いちゃって、そこからも攻撃が入って来ちゃって。
「チッ!」
ユイゴさんの舌打ちが聞こえて、すぐにまた結界を直すユイゴさん。
「アーティスト! お前達は攻撃を止めろ! 私はもう少し結界を強くする!」
「「「はっ!!」」」
アーティストさん達ハイエルフさん達が、入って来ちゃった黒い物の攻撃、全部で5つの攻撃を止めようとします。でも…。
「父さん!!」
「あぶにゃい!!」
3つの攻撃がローレンスさんの後ろの方から、ローレンスさんを攻撃しようとして。僕は目を瞑りました。
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