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303本当は離れたくなおけど…
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「しゅにょー、どかいく?」
『ああ、ちょっとな。だがすぐに帰ってくるから、レン達はアーティストからの離れずに、庭の片付けを続けていろ』
『ブローも用事? ルリ達はダメ?』
『そうだな、今回はブローに手伝って欲しいことがあるのだ。それに用事を早く片付けるに、レン達を連れていくのはちょっとな』
僕達静かにしてるよ。それに今離れるのはちょっと…。何となくスノーラと離れたくないんだ。それにローレンスさん達が、お屋敷の話しを進める前に、僕達の話しをした方が良いでしょう?
だからご飯が終わったら、さっき僕がルリ達に話した内緒のお話しの事、僕達の部屋の事で、色々お願いしても良いのか、みんなで話し合おうと思ってたのに。スノーラもちゃんとお話ししないと。
あっ、ルリとアイスがスノーラの髪の毛にしがみ付いた。それにとっても不安な顔してるよ。
『今じゃないとダメなの? ボクはスノーラと居たいなの』
『ルリも離れたくない。今は離れちゃいけない気がする』
『うん、そうなの』
ほら、やっぱりルリ達も不安なんだよ。僕みたいにこれといって理由はないんだろうけど。ディアブナスもコレイションも完全に封印できたし、僕達は見ていないけど、他にディアブナスに消されないで残っていた黒服達は、街のあちこちで気絶してたみたいで。
フィオーナさんやスチュアートさん、他の人達が全員捕まえてくれたから、こっちももう心配はないし。
全員捕まえたかは、ユイゴさんがしっかりと確認済みだって。ユイゴさんはかなり前からコレイションの元で、今回の事を調べていたからね。下っ端の黒服の事もしっかりと調べていて、その黒服達の気配もバッチリ覚えていました。
だから街と街周辺全部、この短時間で気配を調べて、残っていた黒服を全員捕まえたんだよ。全員…。今は人数が減っていたとはいえ、最初の頃なんて何十人といたはずの黒服達。その全員の気配を覚えているなんて、ユイゴさんってやっぱり凄いね。
そして街の周りに群がっていた魔獣達。こっちも完璧にドラゴンお父さんとカースが倒してくれたから問題はなくて。何なら今その魔獣達を食べ終わったところだし。凄く美味しかったし。ね、問題はないんだけど、何かスノーラと離れたくないんだ。
ルリとアイスがスノーラの毛に掴まったままブラブラ。僕はスノーラの洋服をギュッと掴みます。
すぐに帰ってくるって、でもブローにも手伝って欲しい。確かにブローは僕達よりも何でもできちゃうけど…。
と、ふわっとスノーラが僕を抱きしめました。それから毛にぶら下がっていたルリ達も抱きしめて、ササっとリス魔獣のぬいぐるみと、カバンを出してくれて。それから結界も張ってくれました。
『すまないが、今はこのぬいぐるみと一緒にいてくれ。本当にすぐに帰ってくる。そうだな、30分もしないで帰ってくる。だからな』
う~ん、30分。僕はぬいぐるみを抱きしめて考えます。30分なら片付けしてたらすぐだよね。それか先にルリとアイスにお部屋の話しをしてても良いし。
僕は小さく頷いて、それからギュッ!とスノーラに抱きつきます。ルリとアイルも僕を見て僕の肩に乗ってくると、スノーラにギュッと抱きつきました。
「しゅぐかえりゅ」
『30分だよ』
『遅れたら連携攻撃なの』
『分かった分かった。連携攻撃は困るからな』
スノーラがもう1回ギュッと抱きしめてくれて、僕達から離れました。本当に約束だからね、すぐに帰ってきてね。
スノーラはその後ローレンスさん達の所へ。それで何か少しお話しした後、ローレンスさんが頷くとブローを呼んだよ。何の用事なのか分からないけど、ブロー頑張ってね。それですぐに帰って来て。
『用事って何かな? まぁ、僕が居るからすぐに終わるだろうけど、じゃあ行って来るね』
「いちぇらちゃい!」
『すぐに用事終わらせて』
『頑張るなの!』
ブローがスノーラの方へ飛んで行って、スノーラの肩に乗ります。それからカースが魔獣姿に戻って、スノーラとドラゴンお父さんがカースに乗りました。
あれ? スノーラなら別にカースに乗らなくても良いんじゃない? まぁ全力を出したカースには及ばないかもしれないけど、それでもスノーラだって、とっても早く走るのに。
それとも僕達が早く帰って来てって言ったから、ならカースで移動した方が早いって、カースに乗ることになったのかな?
『では行って来る。レン、ルリ、アイス、余計な事はするなよ。そしてアーティストから離れるな』
そうスノーラが言うと、一瞬でスノーラ達が消えました。だから余計な事なんていないよ。取り敢えず片付けするか、ルリ達に先に話しをするか、それから決めるけどさ。
スノーラ達が居た場所を、じっと見つめる僕達。その時誰かが僕の手を握りました。ドラちゃんだったよ。ドラちゃんはニコッと笑って、それから向こうに行こうって。僕は頷きます。
と、今度は頭がぐわんぐわんと。誰かが思いきり僕の頭を撫でたんだ。この頭の撫で方は…。振り向いた僕の後ろ、やっぱりそこにはレオナルドお兄ちゃんが。お兄ちゃんに頭を撫でてもらうのは好きなんだけど、ちょっと首が…。
「さっ、こんな所に突っ立ってると邪魔になるからな。みんな移動しようぜ」
そう言って、ヒョイと僕を抱き上げるレオナルドお兄ちゃん。僕は後ろを振り返って、もう1回だけスノーラ達が居た場所を見ます。
大丈夫。スノーラは約束破らないもん。それにピリピリした感じはしなかったから、そんなに危ない用事じゃないはず。だから大丈夫。うん! 僕はこれからの事を考えなくちゃ。
『ああ、ちょっとな。だがすぐに帰ってくるから、レン達はアーティストからの離れずに、庭の片付けを続けていろ』
『ブローも用事? ルリ達はダメ?』
『そうだな、今回はブローに手伝って欲しいことがあるのだ。それに用事を早く片付けるに、レン達を連れていくのはちょっとな』
僕達静かにしてるよ。それに今離れるのはちょっと…。何となくスノーラと離れたくないんだ。それにローレンスさん達が、お屋敷の話しを進める前に、僕達の話しをした方が良いでしょう?
だからご飯が終わったら、さっき僕がルリ達に話した内緒のお話しの事、僕達の部屋の事で、色々お願いしても良いのか、みんなで話し合おうと思ってたのに。スノーラもちゃんとお話ししないと。
あっ、ルリとアイスがスノーラの髪の毛にしがみ付いた。それにとっても不安な顔してるよ。
『今じゃないとダメなの? ボクはスノーラと居たいなの』
『ルリも離れたくない。今は離れちゃいけない気がする』
『うん、そうなの』
ほら、やっぱりルリ達も不安なんだよ。僕みたいにこれといって理由はないんだろうけど。ディアブナスもコレイションも完全に封印できたし、僕達は見ていないけど、他にディアブナスに消されないで残っていた黒服達は、街のあちこちで気絶してたみたいで。
フィオーナさんやスチュアートさん、他の人達が全員捕まえてくれたから、こっちももう心配はないし。
全員捕まえたかは、ユイゴさんがしっかりと確認済みだって。ユイゴさんはかなり前からコレイションの元で、今回の事を調べていたからね。下っ端の黒服の事もしっかりと調べていて、その黒服達の気配もバッチリ覚えていました。
だから街と街周辺全部、この短時間で気配を調べて、残っていた黒服を全員捕まえたんだよ。全員…。今は人数が減っていたとはいえ、最初の頃なんて何十人といたはずの黒服達。その全員の気配を覚えているなんて、ユイゴさんってやっぱり凄いね。
そして街の周りに群がっていた魔獣達。こっちも完璧にドラゴンお父さんとカースが倒してくれたから問題はなくて。何なら今その魔獣達を食べ終わったところだし。凄く美味しかったし。ね、問題はないんだけど、何かスノーラと離れたくないんだ。
ルリとアイスがスノーラの毛に掴まったままブラブラ。僕はスノーラの洋服をギュッと掴みます。
すぐに帰ってくるって、でもブローにも手伝って欲しい。確かにブローは僕達よりも何でもできちゃうけど…。
と、ふわっとスノーラが僕を抱きしめました。それから毛にぶら下がっていたルリ達も抱きしめて、ササっとリス魔獣のぬいぐるみと、カバンを出してくれて。それから結界も張ってくれました。
『すまないが、今はこのぬいぐるみと一緒にいてくれ。本当にすぐに帰ってくる。そうだな、30分もしないで帰ってくる。だからな』
う~ん、30分。僕はぬいぐるみを抱きしめて考えます。30分なら片付けしてたらすぐだよね。それか先にルリとアイスにお部屋の話しをしてても良いし。
僕は小さく頷いて、それからギュッ!とスノーラに抱きつきます。ルリとアイルも僕を見て僕の肩に乗ってくると、スノーラにギュッと抱きつきました。
「しゅぐかえりゅ」
『30分だよ』
『遅れたら連携攻撃なの』
『分かった分かった。連携攻撃は困るからな』
スノーラがもう1回ギュッと抱きしめてくれて、僕達から離れました。本当に約束だからね、すぐに帰ってきてね。
スノーラはその後ローレンスさん達の所へ。それで何か少しお話しした後、ローレンスさんが頷くとブローを呼んだよ。何の用事なのか分からないけど、ブロー頑張ってね。それですぐに帰って来て。
『用事って何かな? まぁ、僕が居るからすぐに終わるだろうけど、じゃあ行って来るね』
「いちぇらちゃい!」
『すぐに用事終わらせて』
『頑張るなの!』
ブローがスノーラの方へ飛んで行って、スノーラの肩に乗ります。それからカースが魔獣姿に戻って、スノーラとドラゴンお父さんがカースに乗りました。
あれ? スノーラなら別にカースに乗らなくても良いんじゃない? まぁ全力を出したカースには及ばないかもしれないけど、それでもスノーラだって、とっても早く走るのに。
それとも僕達が早く帰って来てって言ったから、ならカースで移動した方が早いって、カースに乗ることになったのかな?
『では行って来る。レン、ルリ、アイス、余計な事はするなよ。そしてアーティストから離れるな』
そうスノーラが言うと、一瞬でスノーラ達が消えました。だから余計な事なんていないよ。取り敢えず片付けするか、ルリ達に先に話しをするか、それから決めるけどさ。
スノーラ達が居た場所を、じっと見つめる僕達。その時誰かが僕の手を握りました。ドラちゃんだったよ。ドラちゃんはニコッと笑って、それから向こうに行こうって。僕は頷きます。
と、今度は頭がぐわんぐわんと。誰かが思いきり僕の頭を撫でたんだ。この頭の撫で方は…。振り向いた僕の後ろ、やっぱりそこにはレオナルドお兄ちゃんが。お兄ちゃんに頭を撫でてもらうのは好きなんだけど、ちょっと首が…。
「さっ、こんな所に突っ立ってると邪魔になるからな。みんな移動しようぜ」
そう言って、ヒョイと僕を抱き上げるレオナルドお兄ちゃん。僕は後ろを振り返って、もう1回だけスノーラ達が居た場所を見ます。
大丈夫。スノーラは約束破らないもん。それにピリピリした感じはしなかったから、そんなに危ない用事じゃないはず。だから大丈夫。うん! 僕はこれからの事を考えなくちゃ。
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