神様の再利用

第9回ライト文芸大賞 参加中! 現在の順位:165位 / 1,730件
自動販売機にドリンクを補充する、ボトルカーのドライバー、菅道雄。

彼らの仕事は商品の補充だけではなく、設置されたゴミ箱の清掃も含まれている。

その中に捨てられているのは、ペットボトルや缶だけではない。

本来そこに捨てられるべきではないものも、数多く紛れ込んでいる。

誰かが使い終えたもの。
役目を終えたもの。
あるいは、必要とされなくなったもの。
それらは無造作に捨てられているようでいて、確かに誰かの人生と繋がっている。

けれど、その繋がりはあまりにも簡単に断ち切られてしまう。
まるで最初から存在しなかったかのように。

「人の捨てた神様を拾うんだ」

道雄は、その言葉の意味を深く理解しているわけではない。

それは彼にとって、ただの日常だからだ。
だが、その何気ない日常は、時に小さな奇跡を生む。

そしてその奇跡は、誰かの日常へと静かに繋がっていく。

これは、そんな“日常”の連なりを描いた物語である。
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