人形姫の価値
アイラ・リンメル伯爵令嬢は誰もが見惚れる容姿を持ち、口数少なく、常に微笑んでいることから、社交界では『人形姫』と呼ばれている。
婚約者であるマイク・ガトーリッジ侯爵子息もその美しさに惹かれ、婚約を望んだ。
彼女の声は実はハスキーで、外見に合っていなかった。外見に合った声を出すように練習したが、父も婚約者もそれが作られた物である事を知っているため、アイラが声を発するのを良しとしなかった。アイラの価値はその美しい見た目だけと言われ続けてきた。
しかし、幼い頃に『見た目の美しさ』の価値は長くは続かないと気づき、自分の将来を予想した。それから彼女は変わり、人前では『人形姫』を演じる様になった。そんな彼女の物語ーー
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