瞬間、青く燃ゆ
時が経ち、夏南の一周忌を二ヶ月後に控えた4月がやって来た。高校三年生に進級した春野の元に、一年生である市川麻友(いちかわまゆ)が訪ねてきた。色視症により、他人の顔が見えないことを悩んでいた春野は、市川の顔が見えることに衝撃を受ける。
どうして? どうして彼女だけ見えるんだ?
狼狽する春野に畳み掛けるように、市川がストーカーの被害に遭っていることを告げる。
春野は、夏南を守れなかったという罪の意識と、市川の顔が見える理由を知りたいという思いから、彼女と関わることを決意する。
やがて、ストーカーの顔色が黒へと至った時、全ての真実が顔を覗かせる。
第5回ライト文芸大賞 青春賞 受賞作
第3話読了です!
二人の過去の話が出てくるとやっぱり切ないですね…。
あんなに余裕なお姉さんな感じだったのに恋人のことをそんなに自慢してたなんて。
チューリップの話、素敵です。
スマホの中の世界にだけ居たり、自分のことばかり考えて日々生きてるとそういう身近にある素敵なもの見えなくなるんですよね。
大きな傷を負いそこに縛り付けられると、その後見える景色は以前とは全く違ってしまう。
律と麻友の二人の特殊な見え方には、どんなふうにすればそれを取り払うことができるのか、乗り越え方がわからないもどかしさが可視化されたような感じがありました。
誠実な律くん。彼が大切な人への想いをきちんと収めるときまで、きっと麻友さんは待っていてくれるんじゃないかなと感じました。
全話を3回ほど読み直しをさせていただいて、素敵な作品なのでレビューを!っと思ったのですがそのような機能が見つけられなかったので、感想の中で魅力に感じたとこを自分なりに書かせていただきます。
テーマが『大切な人との死別から発病したとある病気』というものといった雰囲気から始まったので、しんみりとしたお話なのかな?と身構えていたのですが、
病気の原因になった過去との向き合い方を主人公くんとヒロインの女の子で見つけていくという、成長とも、止まっていた過去から未来を向いて前に進む過程とも取れる内容を描いた作品で、
大切だった人の顔が思い出せない葛藤
モノクロに感じる世界に色をつけてくれた絵
お互いが共依存で成り立っていた繊細な関係性が破綻しそうになる不安
このようなシナリオの部分に学生キャラの等身大の感情が現れていて、読み応えがありました。
描写の部分に作者さんの熱量を感じて、登場人物が目の前の出来事に対してどんな感情をもっているのかが伝わってくる雰囲気があって、
個人的にはさらっと読むより休みを利用してじっくり一気に読みたいなと。そんなふうに感じる素敵な作品でした。
最終話まで読みました。
告白されても律がOKできなかったのは当然だと思ったけれど、この最終話を読んで、これから先、夏南との思い出を大切にしながらも麻友のことも少しずつ見つめていけるような予感がしました。
律も麻友も怜佳も、皆しっかりと自分を見つめて、時には支え合い協力し合いながらも、それぞれの道を進んでいけるんだろうなと感じました。
最終話でタイトルの回収というのも「あっ、そういうことなのか!」と、驚きとともに改めて素敵なタイトルだなぁと思いました。
とっても素敵な作品でした、ありがとうございました(⋆ᵕᴗᵕ⋆)
すみません、感想を送信できていませんでした。
バランスがよく澱みが無い作品、という印象が強かったです。
派手さは無いものの落ち着いた文体で安心感があり、山場もしっかりと用意されていて読みやすい小説でした。
それぞれのキャラクターの成長が丁寧に描かれている様は王道青春ドラマ感がありましたが、そこに一味加えることで非常に魅力的に仕上がっていると思います。
ご馳走様でした。
完結お疲れ様でした。
楽しんで読ませていただきました。
最後に未来に向けてすすんでいこうとするみんなの姿が描かれたのは、とても良かったと思います。
私は感想かくのは得意ではないので、うまく言葉で伝えられませんが、素敵な物語をありがとうございました。