実は狐の眷属です! 真白と紡の神社日誌 ―600年前の巫女の願いから生まれました―豊穣の舞編―
六百年前――
豊穣の神に仕える巫女として、
村の人々のために祈りを捧げるひとりの巫女。
そして、
身分の違いから決して想いを告げることなく、
遠くから彼女を見守り続けた青年。
互いに惹かれながらも、
その想いを胸の奥へしまい込んだまま、
二人はそれぞれの日々を平和に過ごしていた。
しかしある日、
村を恐ろしい病が襲う。
次々と病に倒れていく村人たち。
そしてついには、
稲人までもが病に侵されてしまう。
大切な人たちを救いたい――。
その一心で巫女が選んだのは、
豊穣の神へ祈りを届けるため、
己のすべてを懸けて祈ることだった。
その思いは後の世へと受け継がれていく――
誰かを想う心と、
決して口にできなかった恋。
そして、一人の巫女が起こした奇跡。
これは六百年前に起きた、
ひとりの巫女と青年にまつわる物語。
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