性春時代

春休みの始まり。
幼なじみのハヤトとカズは、いつも通り無邪気にふざけ合いながらも、少しずつ変わっていく自分たちの心と身体に戸惑いを覚え始めていた。

何でも思ったことを口にする天真爛漫なカズと、常識や周囲の目を気にしてしまうハヤト。
正反対の二人は、些細な会話や距離感のズレを通して、「成長すること」とは何なのかを考えさせられていく。

中学生になる直前の春。
子どもでいられた時間の終わりと、大人へ近づく不安。
友情なのか、それともそれ以上の感情なのか、自分でも答えの出せない想い。

誰にも言えない秘密を共有しながら、二人は少しずつ踏み出していく。
それは、後戻りのできない“思春期”という名の境界線。

甘く、危うく、どこか切ない――
これは、少年たちが「変わってしまう前」と「変わり始めた今」の狭間で揺れる、ひとつの性春の物語。
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