「呪いの生贄」として売られた先は、私を神と崇める狂信者の国でした。
聖女として育ちながら、妹に地位を奪われ「呪いの生贄」として敵国へ売られたエルナ。死を覚悟した彼女を待っていたのは、血に飢えた軍隊ではなく、跪き涙を流す皇帝と、彼女を「失われた神」と崇める狂信的な国民たちだった。
一方、聖女を追い出した聖教国は、守護を失い破滅へと突き進む。
今さら戻れと言われても、ここはあまりに居心地が良いのでお断りします!
一方、聖女を追い出した聖教国は、守護を失い破滅へと突き進む。
今さら戻れと言われても、ここはあまりに居心地が良いのでお断りします!
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の私が出ていったら、攻略対象全員の人生が詰みました
「では、私が担当していたすべての仕事を、お返しいたします」
婚約破棄された翌朝、王宮は地獄と化した。
公務は滞り、天才魔術師の研究は止まり、騎士団の物資は不足。王太子の外交まで行き詰まり、これまで順調だったはずの王宮は、あっという間に混乱へと陥っていく。
けれど、誰も知らなかった。
彼らが無能だったのではない。
彼らが気づかないうちに、すべての失敗を防いでいた女性がいたのだ。
アステリア・ヴェルグレイス。
透き通る氷青色の髪から「氷の令嬢」と呼ばれた公爵令嬢は、乙女ゲームの世界に転生して以来、王太子をはじめとする攻略対象たちを陰から支え続けてきた。
それなのに、卒業記念舞踏会で待っていたのは、身に覚えのない罪を並べ立てられた末の婚約破棄。
「冷酷な悪役令嬢など、もう結構です」
アステリアは怒りも涙も見せず、すべての仕事を返却し、王都を去った。
向かった先は、荒れ果てた北方の領地。
そこで彼女を待っていたのは、赤字だらけの帳簿と、領民たちの不安。そして、彼女の能力だけでなく、努力も弱さも受け止めてくれる、無口で美しい「冬の大公」オルフェリウスだった。
誰かの役に立たなければ、愛される価値がない。
ずっとそう思っていたアステリアは、彼との出会いを通じて、少しずつ自分自身の幸せを選べるようになっていく。
一方、王都では元婚約者たちが、ようやく彼女の価値に気づき始めていた。
謝罪、後悔、復縁の申し出。
けれど、彼らが失ったものは、もう簡単には戻らない。
これは、悪役令嬢と呼ばれた女性が、自分を犠牲にする人生を終わらせ、本当の居場所と愛を見つける物語。
『屋敷のものには触れるな』と言われたので、白い結婚の三年間、何にも触れずに屋敷ごと買い取りました
「この屋敷のものには、一切触れるな」
初夜に、夫はそう言いました。白い結婚。夫の愛人は、幼馴染。
私は、頷きました。
「承知しました。一切、触れません」
扉は侍女に開けてもらい、椅子は持参のスツール、台所の匙にも触れない。三年間、本当に何にも触れなかった私は、その間に、夫の借金の証文を、一枚ずつ買い集めていました。
三周年の夜。夫が離縁を告げた、その日。
私は、静かに言いました。
「この屋敷は、いまから私のものです。……屋敷のものには、触れずにお持ち出しください」
「お姉様なんだから譲ってあげて」と言われたので、婚約者も工房も、あの青の名前もお譲りしました
「イルゼ。お姉様なんだから、譲ってあげて」
伯爵家の長女イルゼは、婚約者も、工房も、自分が染めた「夜明けの青」という名前まで、妹のものにされてきた。
顔合わせの席で、婚約者は言う。「妹君のほうが、才能がおありだ」
イルゼは手袋を外し、爪の際まで藍に染まった指を卓に置いた。
「はい。お譲りします。――ただ、あの青の染め方だけは、私の手の中にしかありませんので」
祖母の残した川上の染め屋で、ふたたび青を建てるイルゼ。
その手を二年前から探していたのは、王妃付きの、無口な仕立て師だった。
※家族と元婚約者は、あとからしっかり思い知ります/ハッピーエンド
※カクヨム・アルファポリスに、同じ名前で掲載しています
【完結】妹に婚約者を譲れと言われたので、ついでに伯爵家の借金をお父様にお返ししました。
亡き母の商会を継ぎ、伯爵家を支えてきたエレナ。
ところが妹に婚約者を奪われ、父からは身を引くよう命じられる。
「承知いたしました。では、貸付金のご返済もお願いいたします」
娘を追い出しても、お金は残るとお思いでしたの?
契約書を手に家族へ別れを告げた令嬢が、仕事も恋も自分で選ぶ、短編ざまあストーリー。
「刺繍しか能のない妻」と言われたので、離縁して辺境で刺繍店を開きます ~ところで、隣国の大公閣下がお店に住みつきそうなのですが~
「刺繍しか能のない妻など、伯爵家には要らない」 結婚して三年。夫エドガーは幼馴染の未亡人ばかりを優先し、義母はリーゼロッテを「飾り物」と呼んだ。 誰も知らない。彼女が夜ごと縫い込んできた糸が、伯爵家を災いから守る〈守護刺繍〉だったことを。 離縁状を置いて辿り着いたのは、隣国との国境の町ベルン。小さな刺繍店を開いた彼女のもとには、なぜか毎日、冷徹と噂される隣国の大公閣下が通ってくるようになり――。 一方、守りを失った伯爵家では、小さな綻びが少しずつ広がり始めていた。 ※元サヤはありません。ハッピーエンド確定です。
【完結】断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ
私は三年間、あの方の半歩後ろに立ってきた。
あの方は、人の言葉を書いてあるとおりにしか受け取れない。だから私は扇の陰で一言だけ添える。その侯爵は本気で怒っている、そちらの夫人は同意していない、いま笑ってはいけない。三年、一度も外さなかった。誰も気づいていない。あの方自身も。
その方が、大広間で私を呼び出した。証人も証拠も揃っている。
「申し開きはあるか」
ございません。わたくしは何も申し上げません。
否認も弁明もせず、私は黙って立っていた。だからあの方は、生まれて初めて自分で場を読むことになった。
味方として名を挙げた侯爵の顔が、なぜ動かないのか。証人の声が、なぜ途中で細くなったのか。「皆もそう思うであろう」と広間に向けた同意の求めに、なぜ誰も応えないのか。
わたくしはもう、お教えいたしません。
※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
「役立たずの聖女」と婚約破棄されましたので、痛みの肩代わりも終わりにします ~第二皇子殿下は、わたしに我慢をさせません~
「役立たずの聖女との婚約は、今日限りで破棄する」
第一皇子に尽くしてきた聖女ティセは、侯爵令嬢に婚約者の座を奪われた。
彼が痛まずに過ごせたのは、彼女が《身代わりの祝福》で苦痛を引き受けていたからなのに。
けれど、別の女性を選ぶのなら、もう耐え続ける理由はない。
専属契約を解除したティセに手を差し伸べたのは、第二皇子ラウゼンだった。
祝福を求めず、休んでいいと告げる彼の優しさに、傷ついた心がほどけていく。
一方、三日後に祝福を失った第一皇子は、忘れていた激痛に襲われて――。
今さら戻れと言われても、あなたの痛みは、もう引き受けません。
【完結】後戻りはできません~婚約破棄されたので、あなたに尽くすのはやめようと思います~
「お前との婚約は解消させてもらう。それに伴い、学園生徒会会計職を解く」
名誉男爵家の養女にして貴族学園主席の才媛、リリテア。婚約者として、生徒会長エドワルドが押し付けてきた業務をこなしてきた。
けれどエドワルドは感謝するどころか、大勢の前で婚約破棄を宣言。リリテアは生徒会からも追放されてしまう。さらには予算の横領という身に覚えのない罪まで着せられてしまう事態に。
そんなリリテアに手を差し伸べたのは、公爵のルヴィアス。
「君はもう、あの生徒会を気に掛ける義理はない」
その一言で、リリテアは今までエドワルドに尽くしていた全てを、やめることにした。
リリテアの去った生徒会は静かに崩壊していく。そんな中、学園最大の行事・建国祭が刻一刻と迫っていた。
一方で、大量の業務から解放されたリリテアは、頻繁に会いに来るルヴィアスに少しずつ惹かれていく。
今さら全てに気付いても、もう遅いのです。
ログインすると感想の投稿ができます。