文字の大きさ
大
中
小
332 / 2,093
都市崩壊編
コトミンの力
「こちらですわ!!付いてきてください!!」
「よし、付いて来い!!」
「がああっ!!」
全員がノルが見つけたという橋の方向に向けて駆け出し、その後を騎士達が追いかける。肉体が衰弱しているとは負えない程に足が速く、老齢であるデブリの元に数人の騎士が迫る。
「うがぁっ!!」
「くたばれぇっ!!」
「ぐうっ……!?」
「ガアアッ!!」
数人の騎士に追い詰められたデブリの元にウルが駆け寄り、巨体を生かして騎士達を吹き飛ばす。その後にデブリの元へ近づき、背中に乗るように促す。
「ウォンッ!!」
「おおっ、すまんな……老体には応えるわい」
「お父様、頑張って下さいまし!!橋が見えてきましたわ!!」
デブリがウルの背中に乗るのを確認するとノルは前方に橋を見えてきたことを後方の人間達に知らせる。橋を確認したコトミンはレナに向けて駆け寄り、自分を先に橋の元へ移動させるように願う。
「レナ、私が先に川に飛び込む……時間稼いで」
「分かった。ダイン!!足止めお願い!!」
「ああ、もうっ……人使い荒いなっ!!」
レナの言葉にダインは立ち止まって杖を地面に突き刺し、自分の影を鞭状に変化させて薙ぎ払う。実体化した影が駆け抜ける騎士達の足元を振り払った。
「シャドウ・スリップ!!」
『うおおっ……!?』
「な、中々やりますわね……」
ダインの影魔法によって騎士達が転倒する光景にノルは感心し、一般的に扱いにくいと思われている影魔法でも使い方によっては大きな力になる事を思い知る。しかし、ダインの影を回避した騎士も数人ん存在し、彼等はダインに目掛けて殺到する。
「死ねっ!!」
「殺すっ!!」
「ひいっ!?」
「させませんわ!!……『精霊よ、守り給えっ』!!」
ノルが両手を突き出した瞬間、彼女の周囲に風の精霊が誕生し、ダインに近づこうとした騎士達に強風を放つ。攻撃を仕掛けようとした騎士達は吹き飛ばされ、その隙にダインは慌てて橋へ向けて走り出す。
「あ、ありがとう!!」
「どういたしましてですわ……でも、流石にこれ以上の時間稼ぎは無理ですわ!!」
『おおおおおっ!!』
起き上がった騎士達が激怒したようにレナ達を追跡し、今度は二人の魔法を警戒したように全員がばらばらに分かれて追跡を開始する。ダインとノルを先に向かわせ、レナは最後尾に移動すると騎士達を足止めするために両手を重ね合わせる。
「喰らえっ!!」
『おおっ……!?』
初級魔術師のアルミナとの戦闘でも利用した「闇夜」と「風圧」の魔法を組み合わせた煙幕を生み出し、黒霧が騎士達の視界を塞ぐ。しかし、既に煙幕の範囲外に存在した騎士も数人存在し、レナの横を潜り抜けてコトミン達の元へ向かう。
「そっちに何人か行った!!なんとかして!!」
「くっ……老体には応えるが、仕方あるまい……『精霊よ、我が敵を薙ぎ払えっ』」
「ウォンッ!?」
ウルの背中にしがみついていたデブリが片手を後方に突き出した瞬間、大量の風の精霊が彼の元へ集い、竜巻を想像させる強烈な突風が誕生する。しかし、後方に存在したダインやノル、そしてレナの元へは風は襲い掛からず、追跡してきた騎士のみに突風が襲い掛かった。
「ぐああっ!?」
「がはぁっ!?」
「うがぁっ!?」
煙幕を逃れた騎士達のみが吹き飛ばされ、その光景を確認したレナは驚くが、デブリの生み出した風はまるで台風の目のようにレナ達を避けて通り抜ける。
(これは……攻撃対象を選べるのか?凄いな……)
ヨツバ王国の国王は王族の中でも魔法の際に優れた人間が継承する事が決まっているという話はレナもリンダから、教わっており、その理屈ならばデブリは王族の中でも最も優れた魔術師という事になる。実際に精霊魔法の扱い方に関してだけなrばデブリははマリアさえも凌駕しているだろう。
(精霊魔法か……強力で使い勝手も良さそうだけど、俺には精霊を呼び寄せる事は出来ないからな)
精霊を視認し、力を扱う事は出来てもレナは精霊を呼び出す事は出来ず、他人の呼び集めた精霊を利用して魔法を強化する程度の事しか出来ない。デブリの魔法の影響で呼び寄せられた風の精霊を発見し、試しにレナは掌を伸ばしても精霊は逃げるように指から逃れてしまう。
(駄目か……精霊を扱えるようになればもっと色々な魔法を使えそうなんだけどな)
人間であるレナが精霊魔法を扱えない事は仕方がなく、気を取り直してレナは橋の方向に向かう。既に他の人間は集まっており、コトミンが橋の上から川に飛び込む姿が見えた。
「だいぶっ」
川の中に水泳選手のように見事なフォームで水中の潜り込んだコトミンは川底に移動し、そのまま円を描くように潜水を行う。鯱や鮫を想像させる速度で彼女は渦巻きが発生する程に速度を加速させ、周囲の水を引き寄せる。
(もっと早く……力を貸して)
コトミンは両手を広げて水中に存在する水の精霊を引き寄せ、やがて彼女の周囲に数十の精霊が集うと、渦の中心部に移動してコトミンはトビウオのように水中から地上へ跳躍した。直後に彼女の後に続くように大量の水が浮上し、津波と化して地上に集まった人間達に襲い掛かった――
カタナヅキ「どうやらここまでが作者の限界のようです……明日からは普通の投稿に戻します……」(; ゚Д゚)がはぁっ!! ←吐血
アイリス「仕方ない人ですね」(´Д`)ノ公開ボタン
「よし、付いて来い!!」
「がああっ!!」
全員がノルが見つけたという橋の方向に向けて駆け出し、その後を騎士達が追いかける。肉体が衰弱しているとは負えない程に足が速く、老齢であるデブリの元に数人の騎士が迫る。
「うがぁっ!!」
「くたばれぇっ!!」
「ぐうっ……!?」
「ガアアッ!!」
数人の騎士に追い詰められたデブリの元にウルが駆け寄り、巨体を生かして騎士達を吹き飛ばす。その後にデブリの元へ近づき、背中に乗るように促す。
「ウォンッ!!」
「おおっ、すまんな……老体には応えるわい」
「お父様、頑張って下さいまし!!橋が見えてきましたわ!!」
デブリがウルの背中に乗るのを確認するとノルは前方に橋を見えてきたことを後方の人間達に知らせる。橋を確認したコトミンはレナに向けて駆け寄り、自分を先に橋の元へ移動させるように願う。
「レナ、私が先に川に飛び込む……時間稼いで」
「分かった。ダイン!!足止めお願い!!」
「ああ、もうっ……人使い荒いなっ!!」
レナの言葉にダインは立ち止まって杖を地面に突き刺し、自分の影を鞭状に変化させて薙ぎ払う。実体化した影が駆け抜ける騎士達の足元を振り払った。
「シャドウ・スリップ!!」
『うおおっ……!?』
「な、中々やりますわね……」
ダインの影魔法によって騎士達が転倒する光景にノルは感心し、一般的に扱いにくいと思われている影魔法でも使い方によっては大きな力になる事を思い知る。しかし、ダインの影を回避した騎士も数人ん存在し、彼等はダインに目掛けて殺到する。
「死ねっ!!」
「殺すっ!!」
「ひいっ!?」
「させませんわ!!……『精霊よ、守り給えっ』!!」
ノルが両手を突き出した瞬間、彼女の周囲に風の精霊が誕生し、ダインに近づこうとした騎士達に強風を放つ。攻撃を仕掛けようとした騎士達は吹き飛ばされ、その隙にダインは慌てて橋へ向けて走り出す。
「あ、ありがとう!!」
「どういたしましてですわ……でも、流石にこれ以上の時間稼ぎは無理ですわ!!」
『おおおおおっ!!』
起き上がった騎士達が激怒したようにレナ達を追跡し、今度は二人の魔法を警戒したように全員がばらばらに分かれて追跡を開始する。ダインとノルを先に向かわせ、レナは最後尾に移動すると騎士達を足止めするために両手を重ね合わせる。
「喰らえっ!!」
『おおっ……!?』
初級魔術師のアルミナとの戦闘でも利用した「闇夜」と「風圧」の魔法を組み合わせた煙幕を生み出し、黒霧が騎士達の視界を塞ぐ。しかし、既に煙幕の範囲外に存在した騎士も数人存在し、レナの横を潜り抜けてコトミン達の元へ向かう。
「そっちに何人か行った!!なんとかして!!」
「くっ……老体には応えるが、仕方あるまい……『精霊よ、我が敵を薙ぎ払えっ』」
「ウォンッ!?」
ウルの背中にしがみついていたデブリが片手を後方に突き出した瞬間、大量の風の精霊が彼の元へ集い、竜巻を想像させる強烈な突風が誕生する。しかし、後方に存在したダインやノル、そしてレナの元へは風は襲い掛からず、追跡してきた騎士のみに突風が襲い掛かった。
「ぐああっ!?」
「がはぁっ!?」
「うがぁっ!?」
煙幕を逃れた騎士達のみが吹き飛ばされ、その光景を確認したレナは驚くが、デブリの生み出した風はまるで台風の目のようにレナ達を避けて通り抜ける。
(これは……攻撃対象を選べるのか?凄いな……)
ヨツバ王国の国王は王族の中でも魔法の際に優れた人間が継承する事が決まっているという話はレナもリンダから、教わっており、その理屈ならばデブリは王族の中でも最も優れた魔術師という事になる。実際に精霊魔法の扱い方に関してだけなrばデブリははマリアさえも凌駕しているだろう。
(精霊魔法か……強力で使い勝手も良さそうだけど、俺には精霊を呼び寄せる事は出来ないからな)
精霊を視認し、力を扱う事は出来てもレナは精霊を呼び出す事は出来ず、他人の呼び集めた精霊を利用して魔法を強化する程度の事しか出来ない。デブリの魔法の影響で呼び寄せられた風の精霊を発見し、試しにレナは掌を伸ばしても精霊は逃げるように指から逃れてしまう。
(駄目か……精霊を扱えるようになればもっと色々な魔法を使えそうなんだけどな)
人間であるレナが精霊魔法を扱えない事は仕方がなく、気を取り直してレナは橋の方向に向かう。既に他の人間は集まっており、コトミンが橋の上から川に飛び込む姿が見えた。
「だいぶっ」
川の中に水泳選手のように見事なフォームで水中の潜り込んだコトミンは川底に移動し、そのまま円を描くように潜水を行う。鯱や鮫を想像させる速度で彼女は渦巻きが発生する程に速度を加速させ、周囲の水を引き寄せる。
(もっと早く……力を貸して)
コトミンは両手を広げて水中に存在する水の精霊を引き寄せ、やがて彼女の周囲に数十の精霊が集うと、渦の中心部に移動してコトミンはトビウオのように水中から地上へ跳躍した。直後に彼女の後に続くように大量の水が浮上し、津波と化して地上に集まった人間達に襲い掛かった――
カタナヅキ「どうやらここまでが作者の限界のようです……明日からは普通の投稿に戻します……」(; ゚Д゚)がはぁっ!! ←吐血
アイリス「仕方ない人ですね」(´Д`)ノ公開ボタン
感想 5,097
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
スキルを奪われてお詫びチートをもらったので余生を楽しく……過ごさせてくれ
異世界に召喚されたその日、巻き込まれた青年に俺が得るはずだったスキルを奪われた。
お詫びとしてチートスキルを授かった俺は、第二の人生くらい好きに生きようと旅に出る。
行き着いた先は、寂れた町の場末の酒場だ。
なぜか客は男ばかりだが、日雇い冒険者や恐妻家の肉屋たちとの気楽な毎日は悪くない。
……ただ一人、どう見ても貴族のような美青年がこの地味な酒場へ通ってくる理由だけは、さっぱりわからない。
「お前らツケはやめろ」
そんな穏やかな日々を送っていたはずなのに、ある日、酒場へ厄介な依頼が舞い込んできた――。
他サイトでも掲載しています。
不定期更新です。
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
祝 書籍化決定!!
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
コミカライズ企画進行中です!!
3巻発売です!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&3巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(3巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
夏にはいよいよコミカライズ連載開始予定です!乞うご期待!!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)