婚約破棄された聖女は、笑顔よりも価値のある涙を手に入れる。
「聖女の力を失ったお前など、私の婚約者としては相応しくない。婚約は白紙に戻させてくれ」
教会の元第一聖女アンジェリカは、婚約者である公爵家令息から婚約破棄を言い渡された。聖女の力を失い、庶民となった自分は公爵家には不釣り合い。アンジェリカはただ頭を下げ、その場を下がった。
そんなアンジェリカを目に留めたのは、商家の息子のサルディークである。浮世離れしたアンジェリカを放っておけずに世話を焼くうち、サルディークは、彼女の笑顔が本物ではないことに気付いてしまう。
二人が、笑顔よりも価値のある涙を見つける物語。
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