鏡の城の魔導士 ~魔法が効かない少女と時空の謎~
リュクス浮遊都市群、その辺境に位置する「鏡の城」。古代遺跡として王国に管理されるその場所は、最高位の魔導士でさえ容易には近づけない危険地帯だった。
しかし、15歳の少女アイリス・シルヴァーティアにとって、その防御結界は無意味だった。彼女は生まれつき、あらゆる魔法が効かない「無反応体質」を持っていたのだ。
「兄さんは、本当に事故で死んだの?」
王国騎士団の若き英雄だった兄リオの死。その真相を確かめるため、アイリスは単身で鏡の城へと足を踏み入れる。
城の最深部で彼女を待っていたのは、若き天才魔導士ジーク・アルヴァント。リオの親友だった彼は、アイリスの体質に驚愕しながらも、共に真相を探ることを決意する。
やがて二人は知ることになる。リオの死が、千年前の「大忘却」と呼ばれる歴史的事件に繋がっていることを。そして鏡の城に隠された秘密が、この世界の在り方そのものを問い直すものであることを。
無反応の少女と若き魔導士が挑む、真実と幻想が交錯するダークファンタジー。
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