ラスボス系聖女はありとあらゆるハナを折るようです
イグドラシル神国では、一部の人間が「祝福」という特別な力を持って生まれ、その力を活かして脚光を浴びる反面、死ぬと災いをもたらす「災禍」に転じることがある。
神樹教の聖女であるレイミヤは、守護騎士のスオウと共に、各地を周って自身の祝福で災禍を解呪する特別な役割を担っていた。
――が、この聖女、教会内でかなり疎まれている。
まるで喪服のような黒いベールの下で、いつも胡乱な笑みを浮かべている彼女は、聖女達の間で「油断すれば鼻を折られる」と噂され、異様に葬送儀礼に執着する姿も不審そのものであった。当然敵も多い。
けれども、彼女は微笑みながら土足で茨の道を踏み分けて、死んでも任務を成し遂げる。
全ては、「大聖女」になる為に。
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