不撓不屈のオルカ

「わたし、違う世界からやってきた魔法少女なんです」

 地方都市で細々とした生活を送る熟練冒険者のロランが酒場で朝食を取っていると、近くのテーブルで魔術師の少女が仲間たちから意地悪くなじられていた。
 漏れてくる彼らの会話によれば、その少女は【変身】なる行為をしなければ魔術を使えないという。
 パーティから追放されて肩を落として去っていく彼女を不憫に思ったロランは、その後を追って自分とパーティを組まないかと声を掛ける。

 少女の名前は因幡《いなば》いのり、その正体は異世界からやってきた魔法少女だった。

 いのりの秘密を知ったロランは、彼女を元の世界に帰すために行動を始めるのだが――。

 しがないおっさん冒険者(元英雄クラス)と異世界からやってきた魔法少女(チート級魔法使い)のパーティ、不撓の鯱《テナークス・オルカ》の伝説が今ここにはじまる。

【主要登場人物】★にキャラクターイメージ画像アリ〼

 ロラン(34)
 地方都市で細々と冒険者をやっている男。元S級パーティ《黄金郷(エルドラード)》の生き残りで、かつて《竜殺し》と呼ばれた刀使い。現在は素性を隠して生活している。

 因幡いのり(14)
 都内の中学校に通う少女で街を守る魔法少女。敵幹部の攻撃で異世界へと跳ばされてしまった彼女は三分もの間、祈りを捧げないと変身できない体質になってしまう。
 異世界で生活するために冒険者になったものの、変身しないと魔法が使えないためパーティを追放されてしまう。

※エピソードによって視点が変わります。
 ◆ロラン視点
 ☆いのり視点


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