【完結】話したことがない距離
高校時代、
クラスにいながら一度も言葉を交わさなかった彼女がいる。
明るくて、輪の中心にいて、
自分とは住む世界が違うと思っていた存在だった。
ある日、思いがけない場所で再会する。
声をかける理由も、立ち去る理由も、どちらも見つからないまま、
二人は同じ空間に取り残される。
会話はぎこちなく、沈黙は長い。
それでも、彼女の何気ない一言や視線が、
忘れていた時間と感情を少しずつ呼び起こしていく。
これは恋が始まる話ではない。
けれど、
話さなかった過去と向き合ってしまった一瞬を描く物語。
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