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しおりを挟むあーお腹いっぱいで幸せ~
ポンポンと満足気にお腹叩きながら
お皿を片付け流し台の前へ
さぁ!お皿を洗おうと思ったのだが
流し台にはお皿を洗う為のスポンジも
洗剤も見つからない…
どうしょう…と思っていると
そんな状況を見かねてか
ジンさんが彩葉は皿洗いもした事ないのか
ハハハと笑いながら流し台の上にあった
毛糸のタワシのようなものを渡してきた
食器洗剤はないらしい
毛糸のタワシでお皿を洗ったのものの
日本では洗剤をつけてお皿を洗っていた彩葉は衛生面が気になるので洗剤の代わりになる物を見つけようと思うのであった。
片付けが終わった彩葉は女将さんがいる受付へと向かう
女将さんを見付けた彩葉は明日の確認をした。
仕事は朝の7時半かららしく
朝食は仕事が始まる前までに済ませてねとの事。
午前中は主に大浴場の掃除と
チェックアウト後の部屋の掃除らしい。
当分の間は女将さんと一緒に周りながら仕事を覚えて貰えばいいとの事なので頑張って覚えようと思う
今日はもう何も無いので大浴場にでも入って
ゆっくりしてきなさいと女将さんに勧められたので
彩葉は大浴場に向かうことにした
がすぐ急いで戻ってきた
『女将さん私着替えとか下着持ってません。』
そう言えば何も持ってなかったわよね!と納得した女将さんは新しい下着とこんなので悪いわねと女将さんの古着を渡してきた。
彩葉は女将さんにお礼を言い
今度こそ大浴場に向かったのであった。
大浴場は日本の銭湯と同じで
大きい湯船とシャワーがあったのだが
残念な事にシャンプー、リンス、石鹸はない
お湯で頭と体を流し
湯船に浸かるだけだった
日本で育ってきた彩葉には
お湯で流すだけなんて耐えられない
幸い日本で石鹸を作ったことがあった為
材料さえ揃えば石鹸を作る事が可能だ。
その為にも明日からの仕事を頑張って
お金を稼ごう!と意気込むのであった。
お風呂を出て部屋に戻った彩葉は
今日1日の出来事を思い返していた
勝手に召喚され勇者と間違われ
王様にゴミスキルだの言われ
勇者ではないと分かると追い出され
ギルドに行ったり
迷子になりトキさんに助けられたり
ウルルで住み込みで働く事になったり
おたまで混ぜてただけで勝手にカレーが出来たり
おたまの便利スキルはこれから色々と検証するとして
思い返せば今日1日とても濃かった
日本では経験出来ない出来事が沢山あり
異世界の人達はとても優しく
彩葉を受け入れてくれ
大変な思いをしたにも関わらず
今日1日がとても充実していて尚且つ今の現状を楽しんでいる自分に彩葉は驚いていた
そう言えば他にもスキルなる物があったけどなんだっけな~?
まぁいっか!とおたまのインパクトが強すぎて他のスキルを忘れた彩葉はそのままベットに入るとすぐに夢の中へ
そうして召喚された1日目が終わったのであった
応援ありがとうございます!
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