私が目障り? なら足掻くことね -王女エイレーネーの華麗なる平民堕ち計画-

「俺の正妃は、王女エイレーネーを後見人とする、平民出身の娘だ」

 王太子の宣誓により連れられてきた平民の娘・アンは、負けん気が強く、エイレーネーのしごきを受けても師を睨む余裕があった。

 そんなアンを見て、エイレーネーは思う。
 「この状況、使えるな……」と。


 アンはエイレーネーを打ち負かしたいがために王妃教育に精を出し!
 頑張るアンを見て王太子も頑張る!
 そして、アンの評価がエイレーネーの評価を凌いだ時、エイレーネーは王家を追放されるだろう。エイレーネーを疎ましく思う、アンによって。貴族社会を嫌うエイレーネーにとって、こんなに嬉しい事はない。


 そんなわけで、今日もエイレーネーはアンにきつく当たる。幼い頃、婚約者と語り合った自由が、平民の世界にあると信じて。
 しかし、エイレーネーには誤算があった。
 アンは察しが良かったのだ。


*自分本位な隠れ熱血、もとい“貴族”というシステムに絶望している王女・エイレーネーと、立場で雁字搦めになっている年上婚約者+善性と根性で全てを勝ち取っていく女・アンの話。
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