恋愛掌編小説集
すぐに読める掌編小説を集めました。
葛根湯
姉の彼氏である浩二さんと、そういう関係になったのは、月下美人の花が咲いていた去年の夏のことだった。
姉は、家を空けていた。姉が大事にしていた月下美人の鉢に水をやるために、わざわざ一時間も電車に乗って姉のアパートに行った。アパートの鍵を忘れてきてしまったので、浩二さんに電話をかけた。
浩二さんと私の小さな秘密。
魔法使いクラブ
男性に出会う機会がなく、処女のまま30歳の誕生日を迎えそうなレイカは、男になりすまして喪男のチャットコミュニティーに入り浸り、同じく童貞のまま30を迎えそうなガクという男に狙いを定め、一緒に風俗に行って童貞を卒業する計画を立てておびき出すのだが……。
油断のできない季節
ガーリーなファッションが大好きなリヨは、サークルの先輩の木下さんと一夜の関係を持つ。
彼女にしてくれるんだと思ったらそうでもないらしく、会えるかもわからない木下さんをいつも大銀杏の下で待つともなく待っている。
そんな時に三限が突然休講になり、クラスで一番大人っぽくてかっこいい奈緒とカフェでワインを飲むことになり…。
バナナフィッシュにはうってつけでない日
借金まみれで行き場のない俺たちは、腐った魚の臭いのする埠頭でバナナフィッシュを探している。
葛根湯
姉の彼氏である浩二さんと、そういう関係になったのは、月下美人の花が咲いていた去年の夏のことだった。
姉は、家を空けていた。姉が大事にしていた月下美人の鉢に水をやるために、わざわざ一時間も電車に乗って姉のアパートに行った。アパートの鍵を忘れてきてしまったので、浩二さんに電話をかけた。
浩二さんと私の小さな秘密。
魔法使いクラブ
男性に出会う機会がなく、処女のまま30歳の誕生日を迎えそうなレイカは、男になりすまして喪男のチャットコミュニティーに入り浸り、同じく童貞のまま30を迎えそうなガクという男に狙いを定め、一緒に風俗に行って童貞を卒業する計画を立てておびき出すのだが……。
油断のできない季節
ガーリーなファッションが大好きなリヨは、サークルの先輩の木下さんと一夜の関係を持つ。
彼女にしてくれるんだと思ったらそうでもないらしく、会えるかもわからない木下さんをいつも大銀杏の下で待つともなく待っている。
そんな時に三限が突然休講になり、クラスで一番大人っぽくてかっこいい奈緒とカフェでワインを飲むことになり…。
バナナフィッシュにはうってつけでない日
借金まみれで行き場のない俺たちは、腐った魚の臭いのする埠頭でバナナフィッシュを探している。
あなたにおすすめの小説
【完結】仮面の夜に触れたひと
山田森湖匿名の招待状に導かれ、私は一夜限りの仮面舞踏会へ足を踏み入れた。
仮面に守られた素顔のない夜、そこで出会った名も知らぬ男と、私は互いの過去も立場も伏せたまま、抗えない引力に身を委ねる。
「今夜だけ」——そう約束したはずの関係は、夜明けとともに終わった。
しかし、彼の声、仕草、触れた感触は、日常へ戻った私の心から消えることはなかった。
数日後、仕事の場で再会した一人の男性。
仮面を外したその声に、私は確信する。
あの夜の男は、決して“過去”にはならない。
名前を呼ばず、素性を語らず、ただ感情と身体だけを重ねる密会。
惹かれ合うほどに増していく不安と疑念。
彼は何者なのか。
そして、私は彼に何を隠しているのか。
やがて明かされる彼の正体と、私自身の秘密。
仮面の下に隠されていたのは、欲望だけではなく、社会的立場と危うい選択だった。
再び訪れる仮面の夜。
真実を知った二人は、それでもなお互いを求め合うのか。
仮面を外した先にあるのは、破滅か、それとも未来か——。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
6年分の遠回り~いまなら好きって言えるかも~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ私の身体を揺らす彼を、下から見ていた。
まさかあの彼と、こんな関係になるなんて思いもしない。
今日は同期飲み会だった。
後輩のミスで行けたのは本当に最後。
飲み足りないという私に彼は付き合ってくれた。
彼とは入社当時、部署は違ったが同じ仕事に携わっていた。
きっとあの頃のわたしは、彼が好きだったんだと思う。
けれど仕事で負けたくないなんて私のちっぽけなプライドのせいで、その一線は越えられなかった。
でも、あれから変わった私なら……。
******
2021/05/29 公開
******
表紙 いもこは妹pixivID:11163077
巨乳のメイドは庭師に夢中
さねうずるピンクブロンドの派手な髪と大きすぎる胸であらぬ誤解を受けることの多いピンクマリリン。メイドとして真面目に働いているつもりなのにいつもクビになってしまう。初恋もまだだった彼女がやっとの思いで雇ってもらえたお屋敷にいたのは、大きくて無口な庭師のエバンスさん。彼のことが気になる彼女は、、、、