鬼神の都~退屈上皇と大神の花宮(はなみや)~

鬼神の退屈上皇×大神耳の姫君(男)、禁忌の契り。

帝の座を退いた上皇・貴仁は、鬼神の血を引く身。退屈を紛らわせるように今宵も都の魑魅魍魎を狩っていた。夜の闇で出会ったのは、袿と長袴をまとい、頭に大神(おおかみ)の耳を持つ姫君――男の薫。人ならぬ者同士の縁は禁忌か、救いか。宮中に広がる怪異と陰謀、そして「大神の花宮(はなみや)」の秘密が二人を呑み込む。都を鎮めるのは剣か祈りか、それとも契りか。
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