追憶~メモワール~
京都の街を舞台にした先生と生徒の間に起こる、清々しくも、いじらしい恋の芽生え。しかし、それはあまりに残酷で哀しい物語を運んでしまう。主人公の少女は、その物語をどう乗り越えていけるのか?
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ボートピープルを受け入れなかった日本に密入国したコミュニスト。その娘の辿る愛の顛末…彼女が愛した彼も同じ苦しみを知っていた。異国の地で生まれ育つ2世3世のアイデンティティ、社会に全き居場所を得られぬ生き辛さ。背景に松尾大社が渡来人秦氏の氏神で酒造を教え全国の酒造家の尊崇を集めている事、機織りも染色も渡来人なしには発展が無かった事、京都の着物文化は実際、染物、型染めの多くが在日の人々によって支えられていた事。私は京都なので実感として分かる。オニィールが彼の母を同じ哀しみを持って抱きしめ、年老いた母もオニィールの染めた作品に我が子を見た。
様々な時代背景、歴史、成り立ちが随所に描かれて京都の風景と重なり映画化して欲しい作品。
明治村に行ってみたくなった。
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読み進めているうちに、作者が明治村に行ったという事を思い出しました。
その時の知見をきれいに織り込めているところが上手だなぁと感じます。
また、実際にあった不正入国者への裁判、作者ならではの経験を混ぜ込んだ良い作品だと思います。
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2021/05/29 公開
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