重荷になるからと身を引く予定でしたが「君が俺から離れるという選択肢は、はじめから用意されていない」と旦那様が追いかけてきます!
ベアトリスは、ヘンウッド国の第一王女である。そしてオルブライト国の第二王子でモラン公爵でもあるエドワードに嫁いだ。
それから三年。
穏やかな日々を送るベアトリスの元に、兄ニコラスからの一通の手紙が届く。
ベアトリスが幼少期からずっとくすぶっていた問題が大きくなり、ついに手に負えなくなったために戻って来いと言うのだ。
ベアトリスは、エドワードに置手紙を残し、単身祖国へと通じている寝台列車に飛び乗った。
最悪、離縁だろう。痛む胸を押さえてそんな覚悟を決めていたベアトリスだがしかし、落石の影響で汽車が緊急停車したところへ、エドワードが追い付いてくる。
「俺から逃げるなんて、許さない――」
そんな折、ベアトリスを乗せた汽車で事件が起こる。
これは、祖国の敵、プリチェット公爵の張った罠なのか。
三年越しの祖国の問題に決着をつけるべく、少々愛の重たい夫とともに、ベアトリスの旅がはじまる――
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