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ザマァされました。嘘でしょ?
ザマァして来た黒幕の正体。
しおりを挟む「案外快適ねー?この塔」
王族が入れられる檻だけある。
高級な寝具ではないものの…それなりの家具や道具が備え付けられ、食事も作れる。
身体検査されなかったので、アイテム倉の指輪を持って来れました。
脱走も簡単そうだけど…外はもう懲り懲り!
与えられる食事には手を付けない。
毒は面倒だから。
仕事?貢献?知らん?
「面会?」
「よう!妹よ!」
「シフォンお兄様…」
「すんなり離婚出来たみたいだな?やっぱりルーファスは権力・財力とかに弱いな!」
ニコニコ顔がムカつく。
「何でまだこんなところにいる?自由なんだぞ?何処へでも行ける」
してやったって顔がムカつく!
「残念ながら、わたくしはインドア派なのよ」
「嘘つけ!」
ガシャん!
胸ぐらを掴まれて、檻にぶつかる!
「ガハッ!?」
入り口に近づきすぎた?
何で?兄にも恨まれてるの?
「知っているか?何人転生しているのか?」
「ハァ?」
「俺が兄に生まれて…どれだけショックだったか?知っているか?」
「…!?」
「思い出したか?唯一の味方は…俺の手の内だ。どうする?」
この話し方…知ってる。
前世の元彼…私を唯一…フった男。
ストーカーとして…一度刑務所に入れた。
前の人生の最大の狂気。
お金がない時に、必ず私に手を差し伸べて…自分が一番の味方だと思わせて…わたくしの前世を全てを手にしようとした。
イカれた男だった。
「知らなかったわ…ずっと、隠していたの…?……グフっ…」
「…幸せになんかさせるかよ。知ってるか?生まれた時から~ぁ、ずっと妨害して来た。どうやってバレたのかわからないが、親父には手こずった。
お前がやってた乙女ゲームだったか?
ストーリーが絡むと手出しが出来なる時がある。
しかし、親父の妨害で…マドレーヌが結婚した後も…幸せにならないようにして来た。
なのに…新聞にあの野郎が出た時に…ゲーム通り不幸になって離婚されてりゃ良いのに…何で領地で成功している?」
「生まれた時から…記憶あるの?すごっ」
わたくしは?いつだったかしら?
「誰か喋っていいって言った?」
首が絞まる…すごく苦しい…シフォンは強い。
よく知っている。
前世も…ヤバいほど強かった。
でもね?
「わたくしが…公爵家で何をしていたか…知ってるの?」
「さあなぁ…でも、それすら奪ってやった。気分が良いぜ?…ルーファスとか言う男もなかなか死なないキャラで…面倒だった。
長かったぜ…
暗殺をしようとしても、排除できない男も珍しい。
記憶喪失で帰って来たまでは良かったが…神子の力とか?わけわからん?
何でヒロインが元男なんだよ?
イカれてるだろ?
しかも、あと少しと言うところで、いつもあいつが邪魔をする。
だからこそ、マドレーヌから離れるように仕向けた…どうだ?もう、味方はいない」
全部教えてくれたわね。
「うっ…そうね」
ガシャん!
「その余裕ある顔が!ムカつくっんだよ!!」
「耳元で大声あげないで?聞こえるわ」
そろそろ反撃していいかしら?
応援ありがとうございます!
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