異世界を救えなかった異端の勇者−百年戦争異聞録−
最強に至れなかった敗北勇者が、中世に飛ばされジャンヌ・ダルクを助けアーサー王など歴史と伝説の中を冒険する。
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クラスメイトと共に異世界へ召喚され、仲間たちが斃れていく中、三年に及ぶ激闘の末に「最強」へと至った勇者。 だが、その力を持ってしても、世界が滅びゆく運命を変えることはできなかった。 最後の一戦、共に戦った愛する仲間三人――彼らを滅びの渦中に残したまま、勇者は一人、次元の狭間へと弾き飛ばされてしまう。
次に目を覚ました場所。そこは、十五世紀のフランス――。 フランス人形のような美貌の姿になった俺が焼かれている、火刑台の上だった。
守るべき人々も、戦い抜いた仲間も、すべては灰に消えた。 絶望と敗北の悔恨を胸に、それでも「異世界に残した三人の最期をこの目で見届ける」という唯一の願いを果たすため、勇者は再び立ち上がる。
道を示すのは、アリス・キテラー。かつてアイルランドで最初に「魔女」の判決を受けた女。彼女の願いを受け、勇者は歴史の奔流に抗い、火刑に処されるはずだった「聖女」ジャンヌ・ダルクを救い出す。 旅の道連れは、魔女裁判で最初に処刑された魔女の娘、バシリア・ド・ミース。
その身に宿すのは、異世界の戦いで培った「最強の経験」と、前世の記憶にある「現代科学の知識」。 事象を物理的に再構築するその魔法は、中世の常識を次々と塗り替えていく。
十五世紀のヨーロッパに息づく歴史と、語り継がれる伝説。 なぜ、聖女は死なねばならなかったのか? なぜ、イスの都は海に沈まねばならなかったのか? そして、救えなかったあの異世界と、この歴史はどう繋がっているのか――?
これは、すべてを失った勇者が、聖女や魔女たちの「譲れない想い」を守るため、自らの知略と魔法で歴史の運命に反逆する物語。
「俺の価値観が間違っているかもしれない。だが、目の前の絶望を見逃せるほど、俺は大人じゃない」
神話が死に、理性が芽生える狭間の時代。 敗北の悔恨を胸に抱いた勇者が、十五世紀の空に新たな歴史を刻んでいく。
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※旅の仲間(魔女や聖女)たちとのコメディ色も強いです。
※史実、伝承を大事に魔女が存在したという仮定で伝説を構築しなおしています。
※現代の科学知識を用いた魔法構築などの理系要素を含みます。
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