#2 星の落ちる荷車場
物流都市《セルディア》の荷車場で働く十八歳のラナは、知らない町の名が書かれた荷札を見るのが好きだった。
けれど、自分がそこへ行こうとしたことはない。
ある夜、旅する荷運び人ハルンと出会い、流れ星が続く空の下で、知らない土地の色や匂いの話を聞く。
荷車場の片隅には、なぜか星だけを映さない水たまり。
変わらない夜の中で、ラナの中だけに小さな変化が生まれていく。
これは、遠くへ旅立つ物語ではない。
まだ見たことのないものを見るために、
初めて一歩だけ外へ出てみる人の話。
けれど、自分がそこへ行こうとしたことはない。
ある夜、旅する荷運び人ハルンと出会い、流れ星が続く空の下で、知らない土地の色や匂いの話を聞く。
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まだ見たことのないものを見るために、
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