春が息吹く
季節は本格的な冬を目前とした十一月の半ば。主人公の春(しゅん)は中学三年生の十四歳。彼は突発性拡張型心筋症という心臓の難病を患っていた。ある日、彼は病の発作で倒れ、いつも検査してもらっている大学病院の小児科に入院する事になった。そこで春は同い年の少女、流華(るか)と同じ病室に入院する事になった。流華は白血病により入院をしていた。しかし、彼女は白血病を患っているのを感じさせないほどよく笑う子だった。
春は自分が病気に侵されている苛立ちから、なかなか流華の事を理解する事ができなかったが、日を重ねて行くにつれ流華の事を理解し、尊敬するようになった。その心は恋心へと変わり、二人は互いに惹かれ合うようになった。しかし、ある日2人に余命宣告が下された。その状況下で2人が考えた生きる意味とは。
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