足摺りて たな知らぬもの 頬張るも ころもまとうて 食えど飽かぬも

あしずりて
たなしらぬもの
ほおばるも
ころもまとうて
くえどあかぬも

時代が違えど美味は美味。
食べ盛りの平安乙女"若紫"と——
現代青年"三木みさと"の織り成す
頬落ちる、おいしいおいしい物語。

祖父の死をきっかけに、座敷わらしが出ると噂されていた書庫蔵に足を踏み入れた料理上手の青年・三木みさとは、そこで若紫と名乗る女児に出会う。源氏様に美味しいご飯を振る舞いたいという若紫の願いを聞き、みさとは彼女を弟子にすることに——。
時代を超えて紡がれる「美味しい」の物語。
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