存在しない死
彼女は死んでいない。でも、ネットの中ではもう「故人」だった。
フォロワー150万人のインフルエンサー・神崎リナの更新が途絶えて1か月。暴露系配信者のデマをきっかけに「リナは殺された」という憶測が拡散し、元恋人が犯人として特定され、ネット私刑が始まる。
フリーの調査ライター・朝倉恒一は、過去に自分の記事で無実の人間を社会的に葬った男。彼の裏アカウントに届いた「見てる?」というメッセージの時刻は、リナの最後の投稿と一致していた――午前2時17分。
警察もマスコミも動かない中、スポンサー広告の削除、生活痕跡の消失、マネージャーの退職。不審な動きだけが重なっていく。
誰かが、大衆の熱狂を利用して「神崎リナの死」を作り上げている。
SNSが作り出した、もうひとつの「現実」を暴く現代サスペンス。
※小説家になろう・カクヨムでも連載中です。
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蔵屋日唱
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