近藤勇

「俺はやつほど情に厚い男を知らん!」
盟友である土方歳三が陰で鬼副長と呼ばれていることを知ったとき、勇の全身は怒りで震えた。
――俺は一体なにを見ていたのだ!?
己をたてるため、あの男はいったいどれほどその身を犠牲にしているのか――

近藤勇と土方歳三。
『新選組』そのものといっても過言ではないふたりの絆を描いた短編。
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