思い詰めた王子は亡くした国を復興できるか?
三年前、北方帝国の侵攻により滅びたサモン王国。
第一王子アルティは、自身を守り抜いた忠実なる近衛の重騎士クラッドと共に、冒険者に身をやつして流浪の旅を続けていた。
目的は各地に散った「サモンの七勇者」を募り、国を再興することのはずだった。
だが、命を賭して自分を守り続けるクラッドの無骨な優しさに触れるうち、男であるにもかかわらずアルティの胸中にクラッドへの恋心が芽生え始める。
もちろん「男同士では結ばれない。それと王子と騎士では対等になれない」そう考え始めたアルティ。
焦燥に駆られたアルティがたどり着いた答えは、性別を完全に変えるという伝説の『秘薬』だった。
「俺が女になれば、クラッドを王に据え、その妻として添い遂げられる可能性がある」
そんなあり得ない夢のために秘薬を密かにダンジョンに求める王子。
他方、クラッドもあることをきっかけに自身の主君への本心に気づき情念に苛まれる重騎士。
二人は双方の本心を知らぬままに、国を復興させるという共通の目的にために冒険を続けていくのだった。
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