最推しの悪役令嬢に転生したので、八百周ぶんの愛で正しく破滅します ~なのに学院の全員が転生者で、誰も台本どおりに動いてくれません~
乙女ゲーム『星導のレガリア』の悪役令嬢オクタヴィア。断罪され、修道院で静かに息を引き取る彼女が、わたしの最推しだった。救済エンドを見るために、八百周した。
目が覚めたら、わたしはそのオクタヴィア本人になっていた。
推しを正しく救うには、まず予定どおり断罪されなければならない。完璧な悪役を演じきってみせる——はずだった。
なのに、王太子は妙に優しい。ヒロインはわたしと殿下をくっつけようと逃げ回る。騎士見習いは事件を先回りで潰し、神官は名台詞を言うためだけに事件を起こす。ライバル令嬢は、町で店の土地を探している。
「君、前世で……このゲーム、やってた?」
全員、やり込み勢だった。
ただし、遊んだ版も、推しも、望みも、全員違った。
六人の「推しの幸せ」がぶつかり合う学院で、わたしは本当に断罪されるのか。そして、八百周しても見られなかった推しの笑顔は、どこにあるのか。
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