最弱の亡国王子ですが、ヒロインに主人公の座を取られそうです -月夜に鈴は風で鳴る-
◆王子の誇り、獣のあくびで粉砕。助けた少女「え? なにそれ?」◆
【あらすじ】
父王と三人の兄を一度に失い、王家最後の生き残りとなった第四王子セレヴィス。老騎士エドランと共に王都を目指す彼は、森の奥で、大狼の群れに囲まれる。
死を覚悟したセレヴィスが振り絞った「王族の名乗り」は、大狼の「盛大なあくび」によって無慈悲に一蹴される。自らの誇りが「無意味」であったと知らされた彼の心は、完全に「灰」と化した。
絶体絶命の窮地を救ったのは、どこからともなく現れた「鈴の音」だった。
「大丈夫?」
獣を前にしても臆さず、彼らを「約束」の一言で従わせる謎の少女、ニコット。 彼女に命を救われたセレヴィスは、王としての資格も誇りも失った自分を捨て、「親分」として生きることを決意する。
ニコット、そして合流した老騎士エドラン と共に、王都を目指す旅が始まる。
しかし、道中の町で彼らが目の当たりにしたのは、「亡者」の噂 に怯える民の姿と、「王都はすでに陥落している」という絶望的な真実、そして変わり果てた故郷の姿だった。
目的を失った「灰の王子」と、「鈴の少女」。
――絶望の地で、二人の運命が、今、静かに交錯する。
【あらすじ】
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「大丈夫?」
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