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4.忘れ物
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“ぴろ~ん”メールの着信音で目が覚めた。時計を見ると9時だ。私にしては珍しい。休みでも8時までに起きるのに、やっぱり昨日のダメージ残っていて起きれなかった。ベッドに寝転がったままスマホをチェックすると愛華からだ。
昼に実家に用事でこっちに来るらしくお茶しに来る連絡だ。
『ヌーピーのTシャツ引取に行くわ』
「くすっ!相変わらずマイペース奴だなぁ…」
思わず口元が緩む。そして起き上がり動き出す。早く家事を終わらして愛華の好きな珈琲豆を買ってこよう。
そして2時を過ぎ珈琲豆を引いて準備していたら愛華が来た。手土産に私の好きなザッハトルテを買って来くれた。珈琲を入れてシネマランドでの話をする。ジークさんがアトラクションで最高点を取り非売品の小説をもらった事やジークさんが”魔王”に似ていて”魔王コール”が起きた事、そしてお土産を爆買いしそうになったり、あのカラフルなポップコーンバケツを1日持ってくれた事を話した。
「なんだかんだ言って楽しかったんじゃない」
「うん…楽しかったかも」
ちょっと何故か複雑な気持ちになった。
ふと愛華を見ると両手を出してお土産の催促。流石愛華こういう所ちゃっかりしている。ジークさんから預かったお土産の袋を渡す。愛華が袋からTシャツを出していたら袋から何か出てきた。愛華が拾い不思議そうに見ている。見るとUSBメモリーだ。
「咲!あんたの?」
「私じゃない。何だろこれ?」
愛華が目を凝らしてUSBメモリーを見ていて、急にスマホを取出し何か調べている。
「咲!このUSBメモリーに付いているマーク見た事あると思ったら、ジークさんの会社のロゴだよ!前に調べた時に見た。ほら!」
愛華かスマホを指さすとそこにはジークさんの会社のロゴマークが映し出されている。
という事は…ジークさんのUSBメモリー⁈
確か昨日別れ際に袋を貰い、愛華が来るまで放置していた。昨日間違えて土産袋に入ったのか?
どう見ても仕事で使うUSBメモリー。大事なデータで仕事で使う物かもしれない。どうしたものかと悩んでいたら、目の前の愛華が誰かに電話している。
「ありがとうございまーす。大切に着ますね!あっそうそう。お土産の袋にUSBメモリーが入っていたんですが、ジークさんのですか?……そうそれ!会社のロゴがプリントされている。
よかったですね!今、咲の家です。はい。わかりました。伝えておきます。こっちに来たらお礼にご飯連れてってくださいね!
……あっごめんなさい。忙しいのにではまた!」
「ちょ!誰と話してたの?」
「ジークさん。今、空港で搭乗待ちらしいわ。それ大切な資料が入っているらしく困ったてみたいよ。咲が見つけたと言ったら安心してたよ」
「そんな大切な資料なら早く渡さないと」
「来週まで日本に来ないって!」
「マジか!」
やっとジークさんとの縁は無くなったと思っていたのに!愛華の呪いの予言を思い出して溜息を吐く。
目の前の愛華は楽しそうだ。また頭の中で昼ドラ展開を勝手に想像しているな!
「よし!ジークさんの会社の日本支社に書留で送ればいいんだ!」
「大切な物ぽいから手渡しの方が良くない?」
「だって海外なら無理じゃん!」
“ぴろ~ん”メールの着信音。猛烈に嫌な予感がしている。テーブルに置いたスマホと睨めっこしていたら、愛華がスマホを取り私の手に置いて微笑む。
恐る恐るメールを開くと…
やっぱりジークさんからだ。項垂れテンションが下がる。愛華が私からスマホを取り上げてメールを読み出す。
「えっと…なになに… 『この度はご迷惑をお掛けしました。大切な資料が入っており困っておりました。貴女が持っていて下さるなら安心です。貴女の事だから私の為を思い日本支社に郵送される事を考えるでしょうが、それはやめていただきたい。日本支社の監査資料も入っており、会社の者に知られてはいけない資料なのです。次の金曜にまた日本へ行きます。それまで咲さんに預かっていただきたい。
次の土曜日12時に前回と同じビルトールホテルのエントランスまで持って来て頂けますでしょうか⁈よろしくお願いいたします。
尚、今週は出張で各国を転々としているため、連絡はメールでお願いします』
だって!ね!これで終わらないって言ったでしょ!」
愛華は目を輝かせて楽しそうだ。
「咲はさー押しの強い人に好かれるよね!賢斗さんの時も押しに押されて半ばこん負けしたじゃん。賢斗さんも出会った時からアプローチが凄かったもんね」
そう…私は押しの強いタイプに弱い。夫の賢斗にもアプローチされ続け、同時に外堀を埋められ気がつくと付き合い1年ちょいで結婚まで行った。
ちょっと?の嫉妬と束縛はあったが、根本的に優しく大切にしてくれいい夫だった。ジークさんも賢斗と同じタイプみたいだ。
「はぁ…私は男運無いみたい。私から好きになっての恋愛はないよ。自分の人生だけど選択権が無い感じ…」
そう呟き愛華をみたらケーキを頬張り別話をしている。貴女のそうゆうとこ見習いたいよ。
それから約1週間憂鬱な日々を過ごしやっと土曜が来た。このUSBメモリーを返して今度こそ”さよなら”する…と強い決意を胸に抱きホテルへ向かった!
…のは1時間前の私。
今はフレンチレストランの個室で満面の笑みのジークさんと向き合い座っている。
「なぜあんな事したんですか⁉︎」
「ずっと昔からの素直な気持ちです」
「私達が知り合ったの3週間前ですよね!いい加減な事言わないで!」
「私はいつも真剣ですよ」
真剣な表情で落ち着いたトーンで話すジークさん。確かにふざけている様には見えないが…
「!」
急にジークさんに手を取られてびっくりして、手を引こうとしたがびくともしない。
ジークさんは熱のこもった視線を送り驚く言葉を言った。
「咲さんは前世で私の婚約者でした」
「ふざけないで!」
「私は真剣です。私の話を聞いて欲しい…」
そしてジーク静かに語りだした。
昼に実家に用事でこっちに来るらしくお茶しに来る連絡だ。
『ヌーピーのTシャツ引取に行くわ』
「くすっ!相変わらずマイペース奴だなぁ…」
思わず口元が緩む。そして起き上がり動き出す。早く家事を終わらして愛華の好きな珈琲豆を買ってこよう。
そして2時を過ぎ珈琲豆を引いて準備していたら愛華が来た。手土産に私の好きなザッハトルテを買って来くれた。珈琲を入れてシネマランドでの話をする。ジークさんがアトラクションで最高点を取り非売品の小説をもらった事やジークさんが”魔王”に似ていて”魔王コール”が起きた事、そしてお土産を爆買いしそうになったり、あのカラフルなポップコーンバケツを1日持ってくれた事を話した。
「なんだかんだ言って楽しかったんじゃない」
「うん…楽しかったかも」
ちょっと何故か複雑な気持ちになった。
ふと愛華を見ると両手を出してお土産の催促。流石愛華こういう所ちゃっかりしている。ジークさんから預かったお土産の袋を渡す。愛華が袋からTシャツを出していたら袋から何か出てきた。愛華が拾い不思議そうに見ている。見るとUSBメモリーだ。
「咲!あんたの?」
「私じゃない。何だろこれ?」
愛華が目を凝らしてUSBメモリーを見ていて、急にスマホを取出し何か調べている。
「咲!このUSBメモリーに付いているマーク見た事あると思ったら、ジークさんの会社のロゴだよ!前に調べた時に見た。ほら!」
愛華かスマホを指さすとそこにはジークさんの会社のロゴマークが映し出されている。
という事は…ジークさんのUSBメモリー⁈
確か昨日別れ際に袋を貰い、愛華が来るまで放置していた。昨日間違えて土産袋に入ったのか?
どう見ても仕事で使うUSBメモリー。大事なデータで仕事で使う物かもしれない。どうしたものかと悩んでいたら、目の前の愛華が誰かに電話している。
「ありがとうございまーす。大切に着ますね!あっそうそう。お土産の袋にUSBメモリーが入っていたんですが、ジークさんのですか?……そうそれ!会社のロゴがプリントされている。
よかったですね!今、咲の家です。はい。わかりました。伝えておきます。こっちに来たらお礼にご飯連れてってくださいね!
……あっごめんなさい。忙しいのにではまた!」
「ちょ!誰と話してたの?」
「ジークさん。今、空港で搭乗待ちらしいわ。それ大切な資料が入っているらしく困ったてみたいよ。咲が見つけたと言ったら安心してたよ」
「そんな大切な資料なら早く渡さないと」
「来週まで日本に来ないって!」
「マジか!」
やっとジークさんとの縁は無くなったと思っていたのに!愛華の呪いの予言を思い出して溜息を吐く。
目の前の愛華は楽しそうだ。また頭の中で昼ドラ展開を勝手に想像しているな!
「よし!ジークさんの会社の日本支社に書留で送ればいいんだ!」
「大切な物ぽいから手渡しの方が良くない?」
「だって海外なら無理じゃん!」
“ぴろ~ん”メールの着信音。猛烈に嫌な予感がしている。テーブルに置いたスマホと睨めっこしていたら、愛華がスマホを取り私の手に置いて微笑む。
恐る恐るメールを開くと…
やっぱりジークさんからだ。項垂れテンションが下がる。愛華が私からスマホを取り上げてメールを読み出す。
「えっと…なになに… 『この度はご迷惑をお掛けしました。大切な資料が入っており困っておりました。貴女が持っていて下さるなら安心です。貴女の事だから私の為を思い日本支社に郵送される事を考えるでしょうが、それはやめていただきたい。日本支社の監査資料も入っており、会社の者に知られてはいけない資料なのです。次の金曜にまた日本へ行きます。それまで咲さんに預かっていただきたい。
次の土曜日12時に前回と同じビルトールホテルのエントランスまで持って来て頂けますでしょうか⁈よろしくお願いいたします。
尚、今週は出張で各国を転々としているため、連絡はメールでお願いします』
だって!ね!これで終わらないって言ったでしょ!」
愛華は目を輝かせて楽しそうだ。
「咲はさー押しの強い人に好かれるよね!賢斗さんの時も押しに押されて半ばこん負けしたじゃん。賢斗さんも出会った時からアプローチが凄かったもんね」
そう…私は押しの強いタイプに弱い。夫の賢斗にもアプローチされ続け、同時に外堀を埋められ気がつくと付き合い1年ちょいで結婚まで行った。
ちょっと?の嫉妬と束縛はあったが、根本的に優しく大切にしてくれいい夫だった。ジークさんも賢斗と同じタイプみたいだ。
「はぁ…私は男運無いみたい。私から好きになっての恋愛はないよ。自分の人生だけど選択権が無い感じ…」
そう呟き愛華をみたらケーキを頬張り別話をしている。貴女のそうゆうとこ見習いたいよ。
それから約1週間憂鬱な日々を過ごしやっと土曜が来た。このUSBメモリーを返して今度こそ”さよなら”する…と強い決意を胸に抱きホテルへ向かった!
…のは1時間前の私。
今はフレンチレストランの個室で満面の笑みのジークさんと向き合い座っている。
「なぜあんな事したんですか⁉︎」
「ずっと昔からの素直な気持ちです」
「私達が知り合ったの3週間前ですよね!いい加減な事言わないで!」
「私はいつも真剣ですよ」
真剣な表情で落ち着いたトーンで話すジークさん。確かにふざけている様には見えないが…
「!」
急にジークさんに手を取られてびっくりして、手を引こうとしたがびくともしない。
ジークさんは熱のこもった視線を送り驚く言葉を言った。
「咲さんは前世で私の婚約者でした」
「ふざけないで!」
「私は真剣です。私の話を聞いて欲しい…」
そしてジーク静かに語りだした。
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