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第三十話 因果応報

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 [公爵家の長男視点]

 クソ、どういうことだ?あんな、化け物が、居るなんて、聞いてないぞ。だが、あいつは、俺のことを馬鹿にしやがった。この屈辱は、必ず返してやる。

 そんなことを考えていると、謁見の間に着いた。

 「報告を」と、この国の王が、聞いて来た。

 「卑怯の手で、森の端っこに飛ばされました。そして、黒羽族を守ってる黒騎士は、かなり強いです」と、答えた。

 「そうか。どうすれば、倒せる?」と、国王が、聞いて来た。

 「そんなこと知るかよ。自分で、考えろよ。耄碌ジジイ」と、答えてしまった。

 ど、どういうことだ。な、何で、自分の本心が、口から出てしまう。

 「儂が、耄碌ジジイ?どうゆう事だ?」と、聞いて来た。

 「あん?耄碌したジジイを耄碌ジジイだろ。だって、たかが、黒い模様が出るだけの呪いで、実の娘を暗き森に追放したんだから。伝染もしないと言うのに。まぁ、俺には、相応しい無い女だったが」と、答えてしまった。

 なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ?何で、俺の本心が、口に出てしまうんだ。

 「き、貴様、まさか、我が娘、テレシアに、呪いを掛けたのか?」と、国王が、聞いて来た。

 「ああ、そうだ。俺が、依頼して、あの女に、呪いを掛けて、伝染するという噂を流し、暗き森に追放するように仕組んだ。まぁ、当然だ。俺に相応しい女が、出て来たから、あんな相応しい女は、捨てるに限る。最初は、事故に見せかけて、殺そうとしたが、それでは面白くないと思って、この方法をとった。俺には、相応しくない女だったが、最後には、役に立ってくれたよ」と、答えてしまった。しかも、大きく笑ってしまった。

 ま、また、俺の本心が、出てくる。ま、まさか、これが、呪いなのか?

 その言葉を聞いた国王は、顔に怒りの表情を浮かべ、「衛兵、今すぐ、その男を捕らえ、地下牢に入れろ」と、怒鳴りつけて来た。

 俺は、直ぐに衛兵達に、捕まってしまった。

 俺は、必死に抵抗や弁明しようとしたが、抵抗は、意味が為さず、弁明は、更なら悪事を言ってしまうだけだった。

 結局、我が公爵家や俺の配下の家などは、捕まってしまい。

 罪状が、決まるまで、地下牢に入れられることになった。

 クソ、どうしてこうなった。俺は、公爵家の長男だ。こんな、ところで、終わる男じゃない。誰か、俺を助けろ、俺は、この世界にとって、必要な男だ。

 当たり前のことだが、こんなクズで自分中心な罪人を助ける者など居なく、そのまま、罪状が、決まった。

 各家の当主と長男は、処刑になり、1人を除き、その他の血縁者達は、暗き森に追放された。

 元公爵家の長男は、簡単に死ぬことを許されず、数々の拷問の後に、錆びた斧で、斬首になった。

 錆びた斧での斬首は、一撃で終わることなど無く、男の首が落ちるまで何回も振り下ろされた。

 その男は、最後まで反省する事なく、ただ、自分中心の言葉しか吐かなかった。

 
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