30 / 61
第三十話 因果応報
しおりを挟む[公爵家の長男視点]
クソ、どういうことだ?あんな、化け物が、居るなんて、聞いてないぞ。だが、あいつは、俺のことを馬鹿にしやがった。この屈辱は、必ず返してやる。
そんなことを考えていると、謁見の間に着いた。
「報告を」と、この国の王が、聞いて来た。
「卑怯の手で、森の端っこに飛ばされました。そして、黒羽族を守ってる黒騎士は、かなり強いです」と、答えた。
「そうか。どうすれば、倒せる?」と、国王が、聞いて来た。
「そんなこと知るかよ。自分で、考えろよ。耄碌ジジイ」と、答えてしまった。
ど、どういうことだ。な、何で、自分の本心が、口から出てしまう。
「儂が、耄碌ジジイ?どうゆう事だ?」と、聞いて来た。
「あん?耄碌したジジイを耄碌ジジイだろ。だって、たかが、黒い模様が出るだけの呪いで、実の娘を暗き森に追放したんだから。伝染もしないと言うのに。まぁ、俺には、相応しい無い女だったが」と、答えてしまった。
なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ?何で、俺の本心が、口に出てしまうんだ。
「き、貴様、まさか、我が娘、テレシアに、呪いを掛けたのか?」と、国王が、聞いて来た。
「ああ、そうだ。俺が、依頼して、あの女に、呪いを掛けて、伝染するという噂を流し、暗き森に追放するように仕組んだ。まぁ、当然だ。俺に相応しい女が、出て来たから、あんな相応しい女は、捨てるに限る。最初は、事故に見せかけて、殺そうとしたが、それでは面白くないと思って、この方法をとった。俺には、相応しくない女だったが、最後には、役に立ってくれたよ」と、答えてしまった。しかも、大きく笑ってしまった。
ま、また、俺の本心が、出てくる。ま、まさか、これが、呪いなのか?
その言葉を聞いた国王は、顔に怒りの表情を浮かべ、「衛兵、今すぐ、その男を捕らえ、地下牢に入れろ」と、怒鳴りつけて来た。
俺は、直ぐに衛兵達に、捕まってしまった。
俺は、必死に抵抗や弁明しようとしたが、抵抗は、意味が為さず、弁明は、更なら悪事を言ってしまうだけだった。
結局、我が公爵家や俺の配下の家などは、捕まってしまい。
罪状が、決まるまで、地下牢に入れられることになった。
クソ、どうしてこうなった。俺は、公爵家の長男だ。こんな、ところで、終わる男じゃない。誰か、俺を助けろ、俺は、この世界にとって、必要な男だ。
当たり前のことだが、こんなクズで自分中心な罪人を助ける者など居なく、そのまま、罪状が、決まった。
各家の当主と長男は、処刑になり、1人を除き、その他の血縁者達は、暗き森に追放された。
元公爵家の長男は、簡単に死ぬことを許されず、数々の拷問の後に、錆びた斧で、斬首になった。
錆びた斧での斬首は、一撃で終わることなど無く、男の首が落ちるまで何回も振り下ろされた。
その男は、最後まで反省する事なく、ただ、自分中心の言葉しか吐かなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
59
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる