【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ

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〜異変〜

リボン

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「 … 触るよ … 」

シャツを脱ぎ去り、上半身裸になった杉崎さんが…
私の身体の両側に手をついて、私を見下ろしている…。

杉崎さんの鎖骨と胸板が見えて、思わず目を逸らす…。
何度、目にしても…あまりに、セクシーな裸だ… 

杉崎さんの手が、ゆっくりと私の身体に伸びてきて…シャツの上から、そっと胸に触れる…

「 あっ …」 

それだけで…小さく身体の中に、電流のような痺れが走る…。

大きな手に…私の小さな胸がすっぽりと覆われた後…
ささやかな膨らみを、強弱をつけて揉まれ…その感触に…びくんと、身体が震える…。

「んっ…  ぁ、ん」

杉崎さんの長い指先が… 
私の胸の敏感な部分を何度も行き来して、おかしな声が出てしまいそうになり…たまらずに小さく身を捩る…。 

「や、 ぁ…あの … 」

今更ながらにハッとする…
照明は依然として、点いたままだ。

つい先ほど、電気が点いたままの状態でしたいと…杉崎さんに甘い声で、囁かれたものの… 

現実には、とても無理だ…承諾なんてできない…。

こんなに明々とした室内で、裸を… 
身体の…細部を…杉崎さんに見られるなんて恥ずかしくて、とても耐えられない…

「あの、杉崎さんっ…やっぱり恥ずかしい、です… 電気を…消して…」

「…駄目…、却下。」 腰に響くような…甘くて、低い声…

「… っ … 」

「さっき、言ったよね…明るい照明の下で、君の裸を全部、見たいって… 」

杉崎さんがにこりと笑って、私を見下ろす…。

その表情に、ぞくりとする… 
やっぱり…今日の杉崎さんは…顔は笑顔なのに…目が…全然、笑っていない… 

「や… 嫌、です… そんなの…やっぱり恥ずかしくて… んっ…! ん ぅ… 」

まだ、話している最中…まるで口を封じるかのように、再び、強引に唇を塞がれる…

杉崎さんの柔らかで熱い舌が…甘く…激しく…何度も角度を変えて口内に差し入れられるたびに…
うごめくたびに…淫らな水音を立てる…

私の呼吸は、もはや、ままならない

「んっ… ぅ…  ん… … 」

駄目だ… 

杉崎さんにこんなにも深い…淫らなキスをされると…  
私はいつも、頭がぼうっとしてきて…何も、わからなくなる…  抵抗できなくなる…

あまりにも、心地良い … 
未熟な私には到底、抗えない、杉崎さんの大人のキス…。 

「ん、 ん… ふ 」
遂に、杉崎さんの片手が、私のシャツのボタンに伸びる…。

キスを止めないままに… … 
ぷちん…ぷちんと…ボタンが外されていく…。

ああ… 見えてしまう…
これまで…杉崎さんと身体を重ねた時には、
多分そんなには鮮明に見えていないはずの…私の胸が…。 

こんな明るい部屋の中で…私の貧相な… 恥ずかしい胸が… 

「ふ… や…ぁ 杉崎、さん…っ…やめ… 」
杉崎さんの唇が離れた瞬間、思わず声に出た…。

「駄目… 嫌だとは、言わせない…電気は消さずに、このまま、するよ…」

  一瞬、耳を疑う杉崎さんの発言… …
 
ばさりと…少し荒々しく杉崎さんにシャツの前をはだけられ、あっと、息を飲む……

露わになった肌…  
完全に、ブラが丸見えだ…  

「… ん … リボン… 可愛いね… 」

熱い吐息とともに、私の身体の上に杉崎さんがゆっくりと覆いかぶさってくる…。

小さなリボンがあしらわれたブラ…子供っぽいと、思われただろうか…

重い…  

でも、温かで…心地よい、杉崎さんの身体の重み… 杉崎さんの、匂い… 肌の、なめらかさ…

「んっ…」 突然… 強い力で、抱き締められる…

こんなにも強引な杉崎さんは初めてで、少し怖い…やはり、怒っているのだろうか…  
私はこのまま、どうなってしまうんだろう…  

  それでも、身体は正直で…抗えない…


   私は静かに、杉崎さんを見上げた。







 












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