桜山線ツバメ列車

春の子燕駅は、ツバメのヒナの鳴き声でにぎやかだ。

電車が好きな優を連れてツバメ列車に乗った愛美だが、はしゃぐ優に対して、乗客たちの視線は冷たい。
そんな中「大丈夫よ。あなただけじゃないわ」と温かな声をかけてくれたのは、上品な感じのマダムだった。

ツバメ列車に揺られながら、マダムと束の間の会話を楽しむ愛美。
同じ電車に乗り合わせた二人。

明かされた二人の共通点とは……。

ローカル電車で紡がれる、ちょっぴり不思議で、切なくて、優しい物語。
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