世にも奇妙な物語
「冷凍保存」
タモリ
2017年。イギリスでもっとも古い新聞のひとつ『Daily Mail』は、2030年に起こるであろうミニ氷河期を予測しました。
かつて世界中で恐慌を起こしたこの現象、本当に起きたら乗り越えられるのでしょうか。もし乗り越えても、本当の氷河時代に、私達は対抗できるのでしょうか。
本編
20××年、ある国の数学者が、「少なくとも1世紀以内に大氷河期が発生し、二千万年に渡り世界を氷に閉じ込める」と発表した。最初は誰も本気にしなかったが、これに対しあらゆる研究機関がそれを認める論文を発表、世間は大混乱に陥った。
首脳「何か対策はないのかね」
大臣「首脳、全てを一気に解決する手段がございます」
首脳「ほう、それは何かね」
大臣「『冷凍保存』ですよ」
冷凍保存は氷河期を越えるためのあらゆる課題をクリアした。
『種の保存』『食料の確保』、果ては『人工冬眠』まで可能である事がわかった。
更に別の研究機関も『現在の星間移動速度でも、コールドスリープさえ実現すれば何万光年だって移住可能』と発表した。
首脳「これで人類は安泰だな」
大臣「首脳の地位も安泰ですなぁ」
学者「首脳! 大臣! 大変です!」
大臣「なんだね騒々しい」
学者「北から気象庁史上最大の寒波が時速500kmで迫り・・・・・つい先程、我が国土は全て凍結しました」
首脳「なん、だと?」
そのころ、とある星
??「今回『地球冷凍保存計画』のため、数万年に渡り超自然的に星を凍結させる計画を進めて来ました」
「しかし、6度目の今回、かの星の知的生命体『ホモ・サピエンス』はこの冷凍保存を100年以前に予測し、対策を立てられるぐらい文明は発達を遂げました」
「本来なら喜ばしい事なのですが、我々と同じレベルに達するには更なる試練を乗り越えてもらいたい」
「そこで我々はかの星の冷凍保存を超強制的に加速させる事にしました。予定通りに行けば、地球時間にして20時間ほどで地球は完全に氷に閉ざされます」
「このペースの場合、全人類が絶滅する可能性もありますが、私たち研究チームは彼らの底力に期待したい所存であります」
「以上で最終会合は終了になります。お疲れ様でした」
大臣「彼らは私たちの関与に気付いているのでしょうか?」
首脳「数億年周期でじっくり進めてるんだぞ? 流石に気付く者は存在しないだろう」
学者「首脳大変です!」
首脳「なんだね騒々しい」
学者「我々が観測できる最も遠い天体『第2サンクチュラ星雲』が・・・・・凍結しました」
タモリ
地球に限らず、我々がいる宇宙は、既に幾度となく、氷に閉ざされていたのかもせれません。
タモリ
2017年。イギリスでもっとも古い新聞のひとつ『Daily Mail』は、2030年に起こるであろうミニ氷河期を予測しました。
かつて世界中で恐慌を起こしたこの現象、本当に起きたら乗り越えられるのでしょうか。もし乗り越えても、本当の氷河時代に、私達は対抗できるのでしょうか。
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20××年、ある国の数学者が、「少なくとも1世紀以内に大氷河期が発生し、二千万年に渡り世界を氷に閉じ込める」と発表した。最初は誰も本気にしなかったが、これに対しあらゆる研究機関がそれを認める論文を発表、世間は大混乱に陥った。
首脳「何か対策はないのかね」
大臣「首脳、全てを一気に解決する手段がございます」
首脳「ほう、それは何かね」
大臣「『冷凍保存』ですよ」
冷凍保存は氷河期を越えるためのあらゆる課題をクリアした。
『種の保存』『食料の確保』、果ては『人工冬眠』まで可能である事がわかった。
更に別の研究機関も『現在の星間移動速度でも、コールドスリープさえ実現すれば何万光年だって移住可能』と発表した。
首脳「これで人類は安泰だな」
大臣「首脳の地位も安泰ですなぁ」
学者「首脳! 大臣! 大変です!」
大臣「なんだね騒々しい」
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首脳「なん、だと?」
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??「今回『地球冷凍保存計画』のため、数万年に渡り超自然的に星を凍結させる計画を進めて来ました」
「しかし、6度目の今回、かの星の知的生命体『ホモ・サピエンス』はこの冷凍保存を100年以前に予測し、対策を立てられるぐらい文明は発達を遂げました」
「本来なら喜ばしい事なのですが、我々と同じレベルに達するには更なる試練を乗り越えてもらいたい」
「そこで我々はかの星の冷凍保存を超強制的に加速させる事にしました。予定通りに行けば、地球時間にして20時間ほどで地球は完全に氷に閉ざされます」
「このペースの場合、全人類が絶滅する可能性もありますが、私たち研究チームは彼らの底力に期待したい所存であります」
「以上で最終会合は終了になります。お疲れ様でした」
大臣「彼らは私たちの関与に気付いているのでしょうか?」
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