一年契約の妻ですが、御曹司の旦那様に溺愛されています
廃業寸前の実家の和菓子店を救うため、わたし——望月茉優は、財閥御曹司・氷室駿と「一年限りの契約結婚」を結んだ。恋愛感情はいらない。期限がきたら円満に解消する。そう割り切ったはずの同居生活なのに。
「夫婦に見せる必要があるから」——そう理由をつけて腰を抱く手。熱を出した夜、不器用に名前を呼んで看病してくれる低い声。他の男と笑っただけで、余裕をなくして抱きしめてくる腕。
クールで完璧なはずの旦那様が、わたしの前でだけ綻んでいく。「これも契約のうちだ」と言い張る、その嘘みたいに甘い独占欲に、わたしの心はもう、「契約だから」では説明がつかなくて——。
契約から始まった、嘘みたいな結婚。その嘘が本物に変わるまでの、じれったくて甘い物語。
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