【完結】曲がり角でフランスパンをくわえた運命の異国少女と出会ったら
「普通、起こすだろう!」
文句を言いながら、人通りの少なくなった住宅街の道を疾走する。高校生二年生の立花樹(たちばないつき)は新学期早々に遅刻のピンチだった。
母親は中学一年生の妹の入学式に付いて行った。誰もいない静かな家で爆睡してしまった。ちなみに樹の高校も今日が入学式なので、こんな日に遅刻したら、先生に通常の十倍は怒られてしまう。
樹はかなり必死だった。そして、曲がり角を曲がろうとした時に事件が起きた。同じように走っている女の子とぶつかりそうになった。
「おらっ……うぐっ!」
樹は素早く完璧に避けたのに、パンと何かに頭をぶつけてしまった。それもそのはずだ。金髪の少女が咥えていたのはフランスパンだった。食パンとは間合いが違いすぎる。
「いたたたっ……」と地面にうずくまる樹を「大丈夫ですかぁ?」と高校の制服を着た異国の少女は心配する。マンガやアニメならば運命の出会いだと思って、二人は恋に落ちるかもしれない。
だが、それはなかった。樹は小学生二年生の時の海外旅行先で、外国人に誘拐監禁された事で、大の外国人嫌いになっていた。当然、金髪の外国人はノーだった。
文句を言いながら、人通りの少なくなった住宅街の道を疾走する。高校生二年生の立花樹(たちばないつき)は新学期早々に遅刻のピンチだった。
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樹はかなり必死だった。そして、曲がり角を曲がろうとした時に事件が起きた。同じように走っている女の子とぶつかりそうになった。
「おらっ……うぐっ!」
樹は素早く完璧に避けたのに、パンと何かに頭をぶつけてしまった。それもそのはずだ。金髪の少女が咥えていたのはフランスパンだった。食パンとは間合いが違いすぎる。
「いたたたっ……」と地面にうずくまる樹を「大丈夫ですかぁ?」と高校の制服を着た異国の少女は心配する。マンガやアニメならば運命の出会いだと思って、二人は恋に落ちるかもしれない。
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