【完結】魔法図書館と初恋の番紋 〜迷子の少女と、見習い魔法使い〜
朝いちばんの魔法図書館。
木と古い紙の匂いが満ちるその場所にいる時間が、リナは好きだった。
毎朝のように複雑に入り組む書棚で迷子になりながらも、彼女にはどうしても探さなければならない本があった。
それは、三週間前に突然姿を消した師匠が残した、たった一枚の走り書き――「〈灯台文庫〉参照」。
ある朝、いつものように迷子になったリナの前に、毎朝見かけていた不愛想な見習い魔法使いの少年・アレンが現れる。
「大丈夫、俺がついてる」――そう言って差し伸べられた彼の手をきっかけに、止まっていたリナの運命が静かに動き出す。
師匠の失踪の謎、一冊きりの禁書〈灯台文庫〉、そしてアレンが密かに追う、生涯の伴侶となる相手との間にのみ現れる伝説の魔法の印――【番紋(つがいもん)】。
迷子の少女と見習い魔法使い。二人の出会いが、図書館に眠る大いなる封印の扉を開く――。
静謐な魔法図書館を舞台に紡がれる、魔導書の謎と初恋の物語。
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