あるアイドル見習いの、恋にならないメロディをきいて

静まり返ったダンススタジオに、サクヤがやってきた。生意気だった少年は、アイドルを目指す21歳の大人の男になっていた。

「踊ろうぜ」

差し出された手に触れると、あの日のメロディが静かに蘇る。

「才加、オレさ――」


サクヤの淡い初恋は、10年を経てようやく動き出す。その行方は――。

dulcis〈ドゥルキス〉のメンバー、サクヤがアイドルとして輝く前。少年から青年へと成長するまでの、原点となるサイドストーリー。


※表紙と挿し絵はAIで作成しています
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