明石・星空時計の十日間
正しい時間って本当にひとつだけ?――明石の空と時計をめぐる物語。東京から「時のまち」明石へ引っ越してきた小学六年生の水野ひよりは、夏休みの自由研究に日本標準時を選ぶ。答えを調べて簡単に終わらせるつもりだったが、天文科学館の倉庫で不思議な星空時計と、偉そうに話す小さなフクロウ・テンに出会う。さらに、古い観測ノートには「七月三十一日、明石の時間が一分なくなる」と書かれていた。クラスメイトのナナ、星に詳しい少年ソラとともに、ひよりは子午線、太陽の南中、世界の時差、星の動き、ずれていく時計を調べ始める。しかし、正しい答えはいつも一つとは限らず、記録や時計さえ間違うことがある。そしてノートを書いた少女の過去と、消える一分の謎が少しずつつながっていく。時間に厳しいひよりが、明石の空と時計を通して、「正しさ」と「人を待つ時間」の意味を知っていく、夏休みの十日間の学びと冒険の物語。
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