囚われた野獣と盲目の王子

これは、心を閉ざした“獣”と、光を失った“王子”が紡ぐ、ボーイズラブ・ファンタジー。

地下牢に囚われた獣兵・ガルヴァンは、心を失ったかのように沈黙を貫いていた。
彼の前に現れたのは、盲目の王子・アゼリアン。
見えないはずの彼が、誰よりも優しく“ガル”を見つめるとき――
孤独だった魂に、あたたかな光が差し込む。

触れ合うことでほどけてゆく心。
言葉よりも確かな絆。
けれど、王国を揺るがす戦乱が、ふたりの前に迫っていた。

ふたりの手が離れるときか、それとも――
静かな愛が、運命を塗り替えていく。
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