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後日譚
21.夜会後の王宮内客室にて 後 ※
しおりを挟む触れるだけのキスを落として、寝台へと流れ出るその蜜を、大きく主張した蕾に塗りこんでやる。腰が跳ねるのは想定済みで、だからキスをしながら上半身でミアを押さえつけた。
硬く芯を持つ蕾は、触れていると更に存在を増す。一度口を離し、ミアの足の間へと降りる。腰が跳ねないように太ももを腕で押さえ、舌で大きく蕾を舐め上げる。
「…んああっ!!」
「今の、いってないよね」
「んん…」
ミアが明確な返事をしないのは、前からそうだ。快感に素直だけど、恥ずかしさは残っている。理性を完全に飛ばしているわけではないのが可愛らしい。
胸の頂きと同じように、舌で行き来して蕾を攻めてやる。蜜壷も攻めてやりたいが、腰が浮いてしまうため腕を離せない。
「ミア、拘束してもいい?」
「ん…、ん!」
ルイスには掛けたことがあったが、拘束魔術をミアに使うことになるとは。しかも、交わりの楽しみを増やすために。ジョンが知ったら、こんなことに魔術を使うなと怒られるだろうか。
一瞬そんなことが頭を過ぎったが、すぐに目の前のミアに引き戻される。足と腰、手を拘束されたミアは自由に動けず、身体を反って快感を逃がすことができない。
つまり、魔力放出と、普段頑張って堪えていそうな声で逃がすしかなくなった。そこまで読んでいたわけではないが、ルークにとっては好都合だった。
「ん、るーくっ、だめっ」
「感じてるんでしょ?」
「だめ、つよい!」
「うん、知ってる。痛かったら、言って」
蕾を舌で攻めながら、指を二本蜜壷へと沈める。さすがに焦らしすぎたのか、ミアの中は狭く、ルークの指を引きちぎるように締めてくる。ルークは思わず、「ふっ」と笑ってしまう。
「すごい締め付け。欲しいよね」
ミアが涙目で首を縦に振る。それでもルークは、ミアが指で達してからしか挿入する気がなかった。今の状態で挿入したら、きっとすぐに果ててしまう。それでは、ミアを十分に味わえない。焦らしているのも楽しいが、一度果てているとはいえ、こんなに愛らしい妻を見続けて、暴発する自信しかない。
蕾を吸い上げながら、中に入れた指を折り、ミアのいいところを押しながら掻き回す。
「ん、ああ、るーく、むり!」
「うん」
「あ、るーく、んん、でちゃう!」
「いいよ、出して」
「はなれてっ、るーくっ」
「ふふっ」
余裕がないのに、顔に潮がかかることを気にしてくれるミアが、本当に愛おしい。かかったとしても、魔術ですぐに片付けられるし、ルークが気にしていないから、指の動きを止めない。
「るーく、だめ、あっ、んっんあああ!」
やはりミアはそのまま達したが、腰が浮かなかった分、ルークには潮はさほどかからなかった。拘束を解いてあげて、一度ゆっくりと足を伸ばしてやる。身体を重ねて、涙を流すミアに口付ける。その表情を見ると、少し攻めすぎたかと罪悪感も生まれるくらいには、ミアがぐったりと疲れていた。
「休憩する?」
今にも寝落ちてしまいそうなミアが、首を横に振る。挿れて欲しい気分は残っているらしい。伸ばした足を再度折りたたみ、ミアの秘部にルーク自身を擦る。
「…あっ」
「手で支えなくても、入るね」
「んんんっ!」
ミアがのけぞってルークから逃げようとするが、太ももを抱えて奥まで挿れ切ってしまう。
「あああっ!」
「…っはぁ」
相変わらず、どうしてミアの中はこんなにも気持ちが良いのだろうと、ルークは同じことを思った。番だからなのは分かっているし、番以外とすることなんて二度と考えたくもない。ただ、ミアとの快感を追うだけだ。
上半身を反ってしまうミアを、ルークは自分の体重で上から押さえつけるように腰を振る。その動きで奥に当たり、余計に感じてしまうのは、ミアの声と魔力で分かる。
「あっ、るーく、それだめっ」
「知ってる」
ミアの足を持ち上げて、より奥に当たる体勢へと突きながら変えていく。ふたりが繋がった部分からは、卑猥な音が鳴り続け、ミアが潮をまた吹いているのが分かる。
「ん、んっ、んあ…」
「ミア…」
声が出なくなってきている。さっきもすでに疲れていた様子は見て取れたし、少し意地悪しすぎた。ミアの意識が飛びかかっているのが分かるが、ルークは腰の動きを止められない。果てるまで、動くだけだ。
「…ミア、強く動くよ」
「ん…」
ミアの足を抱えて腰を振りつつ、唇にキスを落とす。目を合わせると、ミアは自分の意志とは関係なく魔力を放出させてしまう。それが、ルークを安心させた。上半身を起こして、何回か律動した後、ミアの腰を掴んで思いっきり奥へと突き刺した。
「んあああっ…」
「ミア」
中で果てるのが当たり前になり、ルーク自身が治まるのを待つ間、ルークはミアの肩や胸に痕をたくさん残した。今日の夜会で皆が見ていたのは、何もルークだけではない。男性貴族がミアを目で追っていたことを、独占欲の強いルークが、気付いていないわけがない。だから余計に、こうしてミアを抱き潰すことになる。
「…ミア」
治まったルーク自身を引き抜こうと声を掛けても、ミアは反応を返さない。目は開いているから、言葉を返したければ何か言うだろう。ルークは自身の処理と、ミアの身体や寝具も合わせて綺麗にしてしまう。ミアに回復魔術をかけながら、横に寝転んで抱き寄せた。
「…ルーク」
「なに」
「気持ちよかった」
「煽らないで。まだ足りないの?」
「もう無理」
ミアがふっと笑った。慣れない夜会と、ルイスに覚えてもらうための挨拶回りに疲れていたのか、ルークはミアの匂いを感じつつ、ミアはルークの腕の温もりの中で、そのまま眠りに落ちた。
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物凄く面白くて更新されるのが楽しみで、1日に何度も次項更新されているかチェックする位大好きな作品です。今頃気づいたのですがお気に入りの人数一桁??あり得ない!こんなに 面白いの不思議なことってあるんですね
ありがとうございます!感想をいただいたのが初めてで舞い上がっています。大感謝です。
24時間ポイントやお気に入りの数など、数字として現れるものは確かに少ないのですが、地道に増えてくれたらと思っています。
物語は佳境ですので、この先の更新も楽しんでいただけると嬉しいです。