告白

秘密を知ってしまった夜、世界の色が変わった。
 
加害者でもないのに罪を背負わされる者の苦しみ。
 
その告白は、聞いたはずの自分の中にも影を落とす。

人は誰しも、境界のすぐそばに立っている。
 
被害者でもなく、加害者でもなく。
 
でもほんの一歩で、簡単に越えてしまう線がある。

 
あの夜をきっかけに、私はもう戻れなくなった。
 
“友達”の痛みを知ったことで、私自身の選択も揺らぎ始める。
 
守るためか、壊すためか。
 
――理由は分からない。ただ、加害者になる未来が、確かに私を待っている。

これは「罪を語る物語」ではない。
 
これは「罪に触れた者が、どう変わっていくのか」を描く物語だ。
 
そしてきっと、誰の心の中にも、この物語は隠れている。
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