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・松嶋先生はせんちゃんのことが…!?(ほのぼの)
推す推す推す
しおりを挟む「うぉおおおおおおおおんんんッッ!!!」
急に耳をつんざく雄叫びが聞こえたかと思えば次の瞬間、オレの両手はナナフシにぎゅううううっと握りしめられていた。
ひやっと冷たいのに、じっとりと湿っていて、なんだかこんにゃくに捕まった気分。
「あ……あの、せんせ……」
「好きッ!!!!!」
「はあ!?」
「き、きみたち兄弟はっ……なんて、やさしいんだ……! やさしさそのもの! 好き!
好きだ! 好き推す! 推す好きッ!」
「は、はあ……それは、どーも……」
「推すぅうううう!!!!」
使い古しのデッキブラシみたいなボサボサの髪の間から、涙と感動にうるんだ瞳が見える。なんだか知らないが、超絶感極まっているらしい。
オレとしては、“嫌いじゃない”っていうことは好きでもないって意味なのに。
しかも嫌いじゃないのはあくまで先生の『授業』であって、先生本人に対してではない。
つーか、優兄でもない人に好きとかやさしいとか言われても嬉しくない。
手を握られても気持ちが悪いだけだ。さっさと放してほしいぐらいだ。
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