君がひとりになるまで
どうしてこんなことになったんだっけ、ルーカスは幼馴染のオルガに抱かれながら考えていた。
ジキタリス公爵家の次男として産まれたルーカス、家を継ぐ兄の陰で育った彼のそばには、いつも一人の幼馴染がいた。
騎士を目指す年上のオルガだ。
身分は違っても、オルガはルーカスの面倒をよく見たし、ルーカスもオルガに懐いていた。
ルーカスにとって、オルガは大切な友人で、兄のような存在だった。
あの日までは。
成長したルーカスは、サンテソン侯爵家の令嬢、アベリアと婚約する。
婚約者との距離を縮めようとするものの、思うようにいかない日々。
そんな中、ルーカスはアベリアの義妹であるダリアと親しくなっていく。
少しずつ、変わっていく周囲との関係、ルーカス自身の心。
オルガだけが変わらず、ルーカスのそばにいた。
寄り添い、励まし、慰めてくれた。
だが事態は好転しない。
ルーカスは少しずつ道を踏み外し、やがて迎えた兄の当主継承を祝う宴でアベリアとの婚約破棄を宣言してしまう。
しかしそこで待っていたのは、予想もしなかった反撃だった。
明らかになる自分自身の過ち。
婚約も、家族からの信頼も、これまで築いてきたものも。
すべてを失ったルーカスの前に現れたのは、ただ一人、オルガだった。
そして彼は、ルーカスを誰にも知られない森の屋敷へ連れて行く。
閉ざされた森の中。
二人きりの生活。
優しく世話を焼くオルガ、ルーカスは戸惑いながらも、少しずつその暮らしに慣れていく。
けれどこれ以上ここにいてはいけない。
そう思ったルーカスは、屋敷を逃げ出すことを決意する。
果たしてルーカスは自由を取り戻せるのか。
オルガはなぜ、これほどまでにルーカスを求めるのか。
そして、幼い頃から続いていた二人の関係は、いったいどこから間違っていたのか。
愛情と執着。
信頼と依存。
これは、全てを失った青年と、彼を愛し続けた幼馴染の物語。
君がひとりになるまで。
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本作は投稿分だけでも一区切りまでお楽しみいただけますが、完結編はFANBOX、DLsite、BOOTHにて順次公開予定です。
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少しずつ、変わっていく周囲との関係、ルーカス自身の心。
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だが事態は好転しない。
ルーカスは少しずつ道を踏み外し、やがて迎えた兄の当主継承を祝う宴でアベリアとの婚約破棄を宣言してしまう。
しかしそこで待っていたのは、予想もしなかった反撃だった。
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そして、幼い頃から続いていた二人の関係は、いったいどこから間違っていたのか。
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