私は浮気をしてしまった。いっそ夫に離縁されたいんですが?
結婚して2年、純真でおっちょこちょいな若き妻ラヴィ・ラ・イズンは、ある過ちから無口な近衛騎士オルテラと無意識に一線を越えてしまう。
罪悪感に苛まれたイズンは、潔く離縁してもらおうと夫カレアスに不貞を匂わせる。
しかし、おっとりしてマイペースなカレアスは「あ、そうなんですね」と微笑むばかりで、怒る気配すら見せない。
一方、イズンの無鉄砲さに呆れつつもお節介を焼き、彼女を深く愛してしまったオルテラは、騎士の立場ゆえに想いを秘めていた。
膠着する関係の中、突如として城内の機密文書が持ち出される事件が発生する。
犯人として告発されたのはオルテラ。
その偽りの罪を着せた張本人は、物静かだったはずの夫カレアスだった。
カレアスの正体は他国の冷酷な間諜であり、すべてを計算づくで欺いていたのだ。
姿を消した夫と、残されたイズンに下されたのは国外追放の処分。
孤独に旅立つイズンの前に、騎士の座を捨てたオルテラが現れる。
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