婚約者を寝取られた姉と、寝取った義妹の話
「この場をもって、婚約を破棄する!」
王宮主催の夜会の会場で声を張り上げるのはわが婚約者さま。
ダンスも誘わずに、何をやってらっしゃるのかしらね?まあ、誘われないだろうとは思っていましたけれど。
というか、なぜ貴方は妹の腰を抱いてらっしゃるのかしら?
「私はこの可憐で公爵家に相応しい彼女に公爵位を継いでもらい、その夫となることにしたのだよ!もうこの件は公爵閣下もご諒承済みだ!」
……ん?わたくし、諒承なんてしておりませんけれど?
というか「公爵閣下」って、もしやあの入婿の、当主である母が亡くなってからわたくしが公爵位を継ぐまでの「代理」のことですか?
アレには公爵家の血は一滴も流れておりませんし、アレとその愛人の子であるその娘も同様です。公爵家を継げるはずなどありませんが?
そう教えて差し上げると、彼は驚いた様子で妹を見やります。
ははあ、さてはこの子から嘘を教えられて鵜呑みにしましたわね?
「ど、どういうことだ?君は姉さえ排除すればそれで終わりだと、確かにそう言ったではないか!」
狼狽えて声を荒らげる彼に、妹は満面の笑みを浮かべたままで言い放ったのです。
「わたし、そんな事言いましたっけぇ?」
◆ありがちなテンプレ展開から予想外のラストへ飛び去る全6話。だいたい1万5千字程度です。
書き上がっているので毎日投稿します。
◆途中、具体的には第2話が超胸糞展開ですのでご注意下さい。ただし最終的には甘々幸せハッピーエンド確約です。
◆例によって設定を作り込まない書き捨てのお話なので固有名詞がありません。悪しからずご了承下さい。
◆タイトルは一応仮題です。変更するかも知れません。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。カクヨムはまだちょっと未定です。
王宮主催の夜会の会場で声を張り上げるのはわが婚約者さま。
ダンスも誘わずに、何をやってらっしゃるのかしらね?まあ、誘われないだろうとは思っていましたけれど。
というか、なぜ貴方は妹の腰を抱いてらっしゃるのかしら?
「私はこの可憐で公爵家に相応しい彼女に公爵位を継いでもらい、その夫となることにしたのだよ!もうこの件は公爵閣下もご諒承済みだ!」
……ん?わたくし、諒承なんてしておりませんけれど?
というか「公爵閣下」って、もしやあの入婿の、当主である母が亡くなってからわたくしが公爵位を継ぐまでの「代理」のことですか?
アレには公爵家の血は一滴も流れておりませんし、アレとその愛人の子であるその娘も同様です。公爵家を継げるはずなどありませんが?
そう教えて差し上げると、彼は驚いた様子で妹を見やります。
ははあ、さてはこの子から嘘を教えられて鵜呑みにしましたわね?
「ど、どういうことだ?君は姉さえ排除すればそれで終わりだと、確かにそう言ったではないか!」
狼狽えて声を荒らげる彼に、妹は満面の笑みを浮かべたままで言い放ったのです。
「わたし、そんな事言いましたっけぇ?」
◆ありがちなテンプレ展開から予想外のラストへ飛び去る全6話。だいたい1万5千字程度です。
書き上がっているので毎日投稿します。
◆途中、具体的には第2話が超胸糞展開ですのでご注意下さい。ただし最終的には甘々幸せハッピーエンド確約です。
◆例によって設定を作り込まない書き捨てのお話なので固有名詞がありません。悪しからずご了承下さい。
◆タイトルは一応仮題です。変更するかも知れません。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。カクヨムはまだちょっと未定です。
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こちらにも感想をありがとうございます。
一歩引いて世の中を眺めてる王弟家の第三王子を推していただけるとは、本人もきっと喜んでることでしょう(笑)。
感想ありがとうございます。
元婚約者の実家の侯爵家は確かに可哀相なことにはなりましたが、筆頭公爵家の婿に出す子息をきっちり教育しなければならなかったのに、それが出来ていなかったのです。だから共謀はなかったとはいえ、侯爵家の罪は消えないのです。
とはいえ王家の遠縁に当たりますから、本当に没落しそうなら王家の方で何らかの救援くらいはあるかと思います。
妹はお花畑に「見せかけていた」だけですね。まだ未成年のかなり早い段階、デビュタント前の未成年を集めたプレデビューのパーティーがあるという設定なんですが、そのプレデビューの段階でどこぞの侯爵夫人から色々言われて、それで自分の置かれた状況をかなり正確に理解しています。
姉の元婚約者にはすっかり騙されてましたが、それもデビュー前に手篭めにされて恨みと憎しみだけが残っている形です。
そんな妹と姉のやり取りを好きだと言ってもらえて嬉しいです。この話は元々、正当な血筋の姉と連れ子の妹が仲良くなる話を書きたかったので、お気に召したなら良かったです。
感想ありがとうございます。
妹ちゃん、なかなか性格のキツい子のはずだったんですけどねえ……なんか大人気で(^_^;
元婚約者の男は久々にガチのクズ野郎として書きました。縛り首だけじゃざまぁ足りんかったかも……?(爆)
すごく素敵なお話です~♪
ありきたりな義妹の乗っ取りではなく義姉妹が最後は二人とも幸せになってハッピーエンド。
終わり方も素敵で本当に最近読んだ中で一番の良作でした。
感想ありがとうございます。
すごく素敵な話と言ってもらえて嬉しいです♪
最初に考えたのは、姉の婚約者を乗っ取るつもりの義妹が、姉の婚約者に騙されていいように扱われていたとしたら?っていう筋でした。それがどうしてこうなった……?(爆)
まあいつの世も、女を食い物にして捨てるようなクズ野郎は滅ぶべし!って事ですね!(笑)
感想ありがとうございます。
元婚約者のパパ侯爵は……息子の企みを何も知らなかったので(という設定)、顔面蒼白になりながら公爵家に詫びを入れに来ましたね。そのまま爵位を返上するどころか自害しかねない有様だったので、連座はさせないからとなだめるのが大変だった模様です( ̄∀ ̄;
っていうか、そういや元婚約者の侯爵家のことを書いていませんでしたね(爆)。
まあでも、元婚約者が思い上がったのは侯爵家の教育うんぬんではないような気がします。ヤツに関しては、単純に「俺は優秀=だから偉い=それに相応しい地位を得るべき」的な独りよがりの自尊心肥大の結果なので。
感想ありがとうございます。
なんかこう、なろうや他サイトで読んでても、王子とか子息の兄弟たちは仲良かったり敵対してたり色々ですけど、令嬢の姉と妹ってほぼほぼ敵同士だよなあって思って。
まあこの話の姉妹も最初はお互い疎遠で心の距離が空いてましたけどね。敵(クズ婚約者)に復讐する過程で妹ちゃんが姉よりになった結果、仲良くなっちゃいましたね(^.^)
姉は姉で妹が独自にクズ婚約者を破滅させるべく動いてるのに気がついたし、妹に付けてた侍女や護衛騎士が庇うので情が涌いて、気付いたら……っていう。
まあこうして仲良くなれたことだし、今後は仲良し姉妹として社交界の話題を独占することでしょう♪
お読み頂きありがとうございました♪
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